住まいの実例100Life

ものづくりを愉しむ暮らし

木造一戸建て

ものづくりを愉しむ暮らし

すぐそばに森が見える工房のある住まい

建物名:
木造一戸建て
場 所:
埼玉県所沢市
住い手:
S邸(ご夫婦2人+子ども1人)

Life

暮らしはじめてから16年が経つ、3人家族のS様のお住まいを訪ねました。
S様ご夫婦が家づくりを考えはじめたのは、まだお子様が生まれる前のこと。もともと所沢市に住んでいたお二人は「なるべく同じ市内で……」と土地探しをしていたところ、ちょうど不動産屋さんから今の土地を紹介してもらったそうです。
当時、周りには家も何もありませんでしたが、高台になっていたため目の前にはとても良い景色が広がっていました!夏は木が生い茂り冬になると葉が落ちて遠くの街並みも見渡せる、季節の移り変わりを感じられる場所。ここで暮らしを楽しもうと、S様の家づくりがはじまりました。

すぐそばに森を感じる家

土地も決まり、どんな家にしようかと考えていたS様。そこで、高台の手前の木々がたくさん生い茂る小さな森を活かそうと、家を森に近づけるように、縦長の間取にしようというアイディアが生まれました。

またアプローチには「つぼ庭がほしい」という想いから、敷石と植栽を植え、籠もり感のある可愛い庭を。他にも当時一緒に暮らしていた猫のことを配慮し、柵や塀を高くする工夫など、一つひとつの希望を丁寧に家づくりに取り入れたS様のお住まい。
「家づくりは北上大工さんが大きいところから細かいところまで調整してくれて、本当に助かりました。実は木工事の際に出た端材も頂いていて、まだ大事に保管してあるんです。時々DIYに使っています」というS様からの嬉しいお話も。

敷石と植栽のあるアプローチ
敷石と植栽のあるアプローチ

完成から16年の年月が流れ、壁や床も経年し、しっとりとした味わいのある雰囲気に。明るすぎないほどよい暗さのリビングからは外の緑がとても綺麗に見えます。
「朝早く起きてリビングで静かに過ごす時間が好きなんですよ。目の前の森から鳥の鳴き声がたくさんして。早朝の外に誰もいない時間帯がすごく良いんです」とご主人が笑顔でお話してくださいました。

猫に配慮して高めの柵を配したデッキスペース
猫に配慮して高めの柵を配したデッキスペース
子ども部屋
子ども部屋

ものづくりを愉しむ

2階にある3帖ほどの空間はご主人の工房として使われていました。2年ほど前に浦和のお店で手づくりメガネに出会い「これは自分でもつくれるかも!」と、ものづくり心に火がついたご主人。メガネの聖地、鯖江にも足を運んだり、材料ルートも自身で直接交渉して素材を仕入れたというほど。作品も趣味とは思えないほど本格的!クラフトフェアまつもと2016にも出展されました。

取材に来た広報2人もちゃっかり試着。S様に自分たちにあったメガネを見繕って頂いたり、サイズを測って頂いたり。メガネ談義に花が咲きました。
取材に来た広報2人もちゃっかり試着。S様に自分たちにあったメガネを見繕って頂いたり、サイズを測って頂いたり。メガネ談義に花が咲きました。
工房の様子
工房の様子

ゆったりキッチン

廊下を挟んだ窓越しに、アプローチのつぼ庭を眺められるキッチン。キッチンカウンター(廊下側)には戸棚がついていて、食器がきれいに納められていました。実はこの部分、北上大工さんがアイディアを出し、空いているスペースを利用して造作してもらったという素敵なエピソードも。また、よく中華料理をつくることもあるというS様。「せっかくなら!」と業務用のコンロも奥に設置されていて本格的です。

坪庭に面したキッチン
坪庭に面したキッチン
綺麗に納められた食器棚
綺麗に納められた食器棚
本格中華が生まれる使い込まれたコンロ
本格中華が生まれる使い込まれたコンロ
リビングからつながる階段
リビングからつながる階段

建物・空間紹介

玄関
玄関
洗面スペース
洗面スペース
廊下
廊下
1階リビング
1階リビング

取材後記

ご主人のメガネ談義がとても面白く、危うくお仕事を忘れてしまうほどだった今回のainoha取材。そして16年以上経ったAIBAのお家を取材させていただくのも初めてで、とても貴重なお時間を過ごさせて頂きました。居心地の良さは月日を重ねるごとに増していくのだなぁと実感したこの日。永く住み続けるのが楽しみになりますね。
(記:広報 吉川)

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