住まいの実例100Life

大学セミナーハウス Dining Hall やまゆり

木造施設

大学セミナーハウス Dining Hall やまゆり

木のぬくもり感じる食堂棟

建物名:
大学セミナーハウス食堂棟
場 所:
東京都八王子市

Life

木のぬくもりがたっぷり感じられる食堂棟は、永く使い続けてもらえるように・・・
という、設計者の想いが込められていました。

ストーリー

八王子市にある多摩丘陵の地形を活かし、緑豊かな森林の中に建てられた大学セミナーハウス(※)。
長い年月が経ち、周りでビルや住宅地の開発が進む中、この場所だけは昔と変わらない多摩丘陵の自然本来の姿がそのまま残されていました。
今回ご紹介する「DiningHallやまゆり」は、大学セミナーハウス開館50周年を記念して、建設されることになった食堂棟です。
以前の主な利用者は学生さんたちでしたが、今では社会人や地域の方も増えてきているそうです。
「地域の人たちに、もっと気軽に来てもらえるところに」そんな法人側の想いから敷地全体のバリアフリー化をはじめ、もともと本館内にあった食堂を改修するのではなく、見晴らしの良いこの場所に新しく建てることになりました。

「DiningHallやまゆり」の建築に携わられた、設計者の齊藤さんと嶋田さん、大学セミナーハウスの今井さんにお話しを伺いました。

※大学セミナーハウスとは
多摩丘陵の豊かな自然を生かし、敷地面積22,400坪の広さに90室(約280名収容)の宿泊室と大小20のセミナー室をもつ宿泊施設付き教育研修施設。大学関係者はもちろん、企業研修、地域活動など幅広く対応している。高等教育機関の補完を担うべく、設立提案者である飯田宗一郎氏を中心に、国公私立大学有志と財界人の協力を得て1965年開館。2015年に開館50周年を迎えた。

©撮影:北田英治

永く使い続けられる施設へ

空間全体を包み込むような木のぬくもりを感じる食堂内。
遠くの景色を眺めながら食事ができるテラス席や、調理師さんたちの顔が見える活気のある厨房も魅力の一つです。
「『DiningHallやまゆり』は、地元の多摩産材を使って、地域の職人さんたちと一緒につくりました。
建物を永く使い続けてもらえるように、伝統的な木造技術を用いて、職人さんたちの手でメンテナンスができることを大事にしようと考えたんです」と齊藤さん。
今までコンクリートでつくられてきた大学セミナーハウスの建築ですが、これからまた50年後の時代の変化に寄り添っていくための新しい提案、それが"木造施設"という選択でした。
また、新しく変わる部分もある一方で「多摩丘陵の地形を活かした建築」という吉阪隆正さん(※)の設立当初からの想いは、「DiningHallやまゆり」の設計にも変わらず受け継がれています。

※吉阪隆正……大学セミナーハウス全体の設計を手掛けた建築家

明るい光が差し込む爽やかな食堂内。利用人数によって机を並べ替えたりパーテーションで仕切ることも可能です。©撮影:北田英治
明るい光が差し込む爽やかな食堂内。利用人数によって机を並べ替えたりパーテーションで仕切ることも可能です。
©撮影:北田英治

地域にひらいた施設へ

大学セミナーハウスでは宿泊利用者の他にも、日帰りセミナーや見学で来訪された方に「DiningHallやまゆり」をご利用頂いています。
「はじめて食堂に来る方はもちろん、リピーターからも『この景色は初めて見るね!』という声をたくさんいただきます。
今後は、教員と学生の皆様はもちろん、社会人や地域の方々に大いにご利用いただけたら嬉しいですね」と広報の今井さん。
これからこの食道棟をきっかけに、地域のいろいろなつながりが生まれていくと思うと今から楽しみです。

左から 嶋田幸男さん(七月工房)、齊藤祐子さん(SITE)、今井隆明さん(大学セミナーハウス)
左から 嶋田幸男さん(七月工房)、齊藤祐子さん(SITE)、今井隆明さん(大学セミナーハウス)
お昼時の様子。夏休みを利用して研修や合宿に来ている大学生たちがたくさん!とってもにぎやかです。
お昼時の様子。夏休みを利用して研修や合宿に来ている大学生たちがたくさん!とってもにぎやかです。
ビュッフェや定食の他にも、パーティメニューも注文できます!主菜からデザートまで美味しい料理をお腹いっぱい楽しめます。お誕生日会や懇親会などにオススメです。
ビュッフェや定食の他にも、パーティメニューも注文できます!主菜からデザートまで美味しい料理をお腹いっぱい楽しめます。お誕生日会や懇親会などにオススメです。

トップ写真 撮影:北田英治

取材後記

今回の取材では、設計者のお二人と大学セミナーハウスの方々、調理師さんなどたくさんの方にお話をお聞きでき、とても貴重な機会を頂けました。
その中でも職人さんたちの技術力や工事中の現場を取りまとめた荻野監督の活躍に改めて感動しました……!
地域の職人さんの手と地域の材を使ってつくる木造施設。その魅力を「DiningHallやまゆり」を通してたくさんの方に知って頂けたら嬉しく思います。
(記:広報 吉川)

戻る

AIBA 100 Story

PAGE TOP