OMソーラーのしくみ
OMソーラーは、太陽の「熱」や「空気」を使って、家を温めたり、お湯をつくることができます。冬は、屋根に降り注ぐ太陽の熱で空気を温め、それを床下に送り、基礎コンクリートに熱を蓄えます。蓄えた熱は、夕方以降ゆっくりと放熱して建物全体を床から温めます。また、OMソーラーシステムが稼働している間は、常に新鮮な外気を室内に取り込んでいます。暖房しながら換気ができるという点も、冬の働きの大きな特徴です。
夏のOMソーラーは、屋根の熱をお湯採りに利用し、お湯を温め、余った熱を屋外へ排出します。また、夏の晴れた日の夜は、放射冷却によって屋根が冷えます。この放射冷却を利用して、少しでも温度の下がった空気を室内に取り込むことで涼しく過ごすことができます。
OMクワトロソーラー(2013年度グッドデザイン賞受賞)
●暖房:日中の太陽熱が夕方から翌朝にかけてゆっくり放熱することで、家全体を持続的に暖めます。
●発電:太陽電池モジュール(パネル)部分で太陽の光を電気に変換します。家庭内の照明や電化製品へと供給されます。
●換気:取り込んだ外気を温風にして家の中に取り入れるので、部屋を暖めながら換気もされます。
●給湯:主に春から秋にかけて、太陽の熱でつくった温風でお湯をつくります。30~50℃のお湯が1日約300Lできます。
年間エネルギー使用量比較
計算条件 ●省エネ基準+αの家/延べ床面積:120m2/建物Q値:1.92W/m2K(次世代エネルギー基準Q値2.7W/m2Kより断熱性能を20%以上向上させた建物)/導入設備:エアコン、ガス給湯器 ●OMソーラーの家/導入設備:「省エネ基準+αの家」にOMソーラーシステム(暖房・給湯・換気)、高効率エアコン、太陽熱利用エコキュート、LED照明機器を導入。 ●OMクワトロソーラーの家/「OMソーラーの家」に専用太陽電池モジュール3.92kWを導入。 ●提案住宅の冷暖房負荷算出方法/OMソーラー株式会社製の住宅温熱環境シミュレーションソフトSunsonsV5による。年間冷暖房負荷の計算方法を用いて評価する方法。(特別評価方法認定国住生第156号)/建設地:静岡県浜松市/発電量計算の日射量は、新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)の全国日射関連データマップMONSOLA05(801)を使用。/給湯、照明、その他の一次エネルギー使用量には、(独)新エネルギー産業技術総合開発機構の住宅建築物高効率エネルギーシステム導入促進事業、戸建住宅の標準消費エネルギー量より算出。/OM集熱パネル22.5m2、高効率エアコンCOP5.95、基準エアコンCOP3.00、太陽熱利用エコキュートAPF3.2、基準給湯器のエネルギー消費効率0.8、高効率照明110lm/W、基準照明60lm/W。
太陽電池モジュール仕様
型式 | OM-125SMS112A-S |
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モジュール発電効率 | 12.8% |
太陽電池セル | シリコン系単結晶タイプ |
セル発電効率 | 18.6% |
材質 | 表面カバー:熱処理ガラス(t=3.2mm) バックシート:耐候性フィルム・黒色 フレーム:アルミニウム(ブラック・つや消し) |
最大出力 | 112W(±3%) |
公称最大出力動作電圧 | 21.5V |
公称最大出力動作電流 | 5.21A |
開放電圧 | 26.5V(±3%) |
短絡電流 | 5.60A(±3%) |
最大システム電圧 | 600V |
外形寸法(mm) | W880×D980×H35 |
質量 | 約10kg±1kg |
耐風圧性等級 | 217(対応風速60m/s) |
短期耐荷重 | 約350kg |
OMクワトロソーラーが「2013年度グッドデザイン賞
審査では「太陽熱から快適性、太陽光から経済性をもらう
今後、ますますデザインの観点、そして社会や利用者に貢