第18回

つむじ実物大モデル

 

 
8月21日・22日の2日間、
東京ビッグサイトでは建設業関係者に向けた
ジャパン建材フェアが行われました。  

 

ジャパン建材フェアは、業界最大の展示即売会。

メーカーが200社以上出展し 、

建築資材や住宅関連機器など

住宅市場の現在がわかるため

私たちのような工務店や建築に関わる方々が

毎回2万数千人も訪れるビッグイベントです。

 

相羽建設も新製品を見に行ったり素材探しに

訪れることはあったのですが、

今年は出展者側として関わらせていただくことに…

なんと展示品はつむじに建築中の「i-works2015」実物大モデル!

上の写真は計画段階の模型です。

 

より具体的な住空間を提案する場として

実物大の建物をつくる特設ブース「住まい方・暮らし方コーナー」に

i-works2015を持ち込んで、スケール感や空間のつながりを

感じていただこうという実に豪快なプロジェクト。

 

伊礼智さんよりお声掛けいただき

相羽建設が関わらせていただくことになりました。

 

伊礼さんの掲げた合い言葉は「性能の先の心地よさ」。

 

つむじi-works2015では、

2020年の省エネ基準の義務化に備えて

よりエネルギー負荷の少ない

高気密・高断熱性能を持ちながらも

伊礼さんらしい内と外のつながりを大切にした

開口まわりのデザインになっています。

 

「良い家とは決して性能だけではない。

 その先にある、家本来の住み心地こそが大切である。」

 

そんな伊礼智さんの言葉に迎えられて奥へ進んでいくと…

 

会場の入り口には
トンネルのような通路に映像が映し出され、
来場者が伊礼さんの言葉と建築に出会う演出が。

 

そしてさらに奥へ進む…

 

じゃじゃん!

これが東京ビッグサイトに現れた

実物大の「i-works2015」。 

 

 

建具やデッキも

この通り再現されています。

 

 

初日からたくさんの方がお越しくださり、

建物内は大賑わいです。 

 

 

周辺の環境を読み解きながら

建物の配置を考え、開口の位置や大きさを

決めていく伊礼さんの家では、

植栽も重要な建物の一部。

というわけで、土を運び込み樹木や草花、

砂利や庭石まで!

 

 

この庭を造られたのは造園家の荻野寿也さん。

2日間で撤去してしまうのは、

なんとももったいないと感じるものでした。 

 

 

緑に囲まれたこの一角は

広い広い会場内でも

とても目立っていました。

 

展示の他に、伊礼智さんの講演会も行われました。

テーマは「注文住宅から提案型住宅へ」。 

 

 

冒頭は相羽建設が初めて取り組んだ分譲地

「ソーラータウン久米川」のまちづくりの話から。
 
売りやすい価格に抑えるための

区画割りや素材選びをするのではなく、

永く住み続けたいと思える家、街をつくる。

街づくりを監修した

建築家の永田昌民さんは

「はじめから家々に一本ずつ

木を植えて分譲しよう」と、

提案されたのでした。

 

また、一戸一戸の設計では伊礼さんの

「設計の標準化」の取り組みがはじまり、

i-worksが生まれたのもこの頃。

標準化と自由の間を行き来し、敷地の条件や

住み手の要望をくみ取りながら

「居心地のいい住まい」を

設計、実現していく。

 

標準化とは、

設計や仕事の仕方を「改善」していく

行為である、と。

 

ソーラータウン久米川からつながる

家づくりの協働を伊礼さんと

相羽建設でさせていただけていること、

そして「つむじi-works2015」の建物を

こういった形で多くの方に観ていただくことができて、

会場の展示を前に

特別な時間をいただいたと実感。

 
ここで感じたものを

大事にしていきたいと思います。
 
 

設 計:伊礼智設計室 伊礼智 福井典子
施 工:相羽建設株式会社
造 園:荻野寿也景観設計
主 催:ジャパン建材株式会社

 

そして、一夜にして出来上がった

つむじi-works2015モデルは

2日間のお披露目後、跡形もなく解体されました!

 

文字通りの一夜城を築き上げた

相羽の家づくりを支える

パートナーと監督たち。  

見事なチームワークで

やり遂げた男たちの表情は

かっこいい!

(第19回へつづく)

2015.08.21