第21回

小泉さんの「小さな空間」②

「小さな空間」のデザインの依頼を受けた小泉さん。

 

 

 

 

「小さな空間には、
 楽しさがあるんじゃないか……と思うんです」

 

という相羽の話やアイディアをひとしきり聴いた後、

小泉さんが話した言葉はとても印象的なものでした。

 

 

「今の時代には、

 いろいろな家族の形態がありますよね。

 一人で暮らしている人、
 家族で暮らしている人。
 結婚していない男性も、女性もいる。

 

 核家族化で、両親から独立して自分の家を持って
 家族をつくったけれど、 しばらくしてから
 親御さんの片方が亡くなって、
  急に片親を引き取らなければいけなくなったり……。

 

 

  そういうことって、

 今どんな人にも起こりうるし、
 これからどんどん、

  増えていくと思う。

 

 

 もちろん、

 

 楽しくて豊かな場所であってほしいけれど、

 それに加えて、

 

 いろいろな人にとっての

 拠り所のような場所としても機能する。

 そんな場所を

 ぜひ考えてみたいですね」 

  と。

 

 

 

この対話を経て、

小泉さんとの「小さな居場所」を考えるプロジェクトが

進んでいきました。

 

 

後にその小さな空間が

できあがっていった頃、

小泉さんは、

 

「家も暮らしの道具、『家具ですね』」

 

と話しています。

 

 

もしかしたらこのはじめの対話の時から、

一人のクライアント(もしくは、相羽建設という一つの会社)

にとってではなく、
暮らしや仕事、生活を今よりも

良い方向に変えたいと願う

たくさんの人にとって

使いやすい空間をイメージされていたのかもしれません。

 

 

 

(第22回へつづく)

2015.08.28