第23話

小泉さんの「小さな空間」④

 

 

庭の打ち合わせを経てまたしばらく。

 

6月に入ったころ、

小泉さんから「小さな空間」の模型が

お披露目されました。 

 

 

 

茶室の躙口(にじりぐち)を彷彿させる少し低めの入り口を

入ると、木でつくられた小部屋が。そこには

たくさんの棚と、水を出せるミニキッチン、

暖冷房のための室内の空気を循環させる仕掛けも。

 

 

更に、奥の方の小上がりスペースから

ロフトに登っていける仕組みになっている……!

 

 

 

 

実はこの打ち合わせの少し前から

平面図や立面での断面図を見ていたものの、

模型となって目の前に現れると、小さな空間に凝縮された

小泉さんのデザインがより明確な形となって

具現化されていることが理解できたのでした。

 

 

そしていよいよ具体的になったプランの図面を

確認しながら、現場の施工を担う渡邉監督と小泉さんの

打ち合わせが進んでいきます。

 

図面を見ながら一つひとつの工程を想像し、

すり合わせをしていく二人。

 

真剣な眼差しで図面を見つめる渡邉監督と、

プランを楽しそうに語る小泉さん。

二人の表情は対照的ですが、新しく生まれる場所への

期待感、イメージが打ち合わせの場でも

徐々に高まっていくのがわかります。

 

 

 

 

外壁には焼き杉と、
今はあまり使われなくなった“なつかしい素材”であるFRPが

採用されることが決定。

特にFRPは「船底みたいでいいですね!」と小泉さんもワクワク。

 

構造的にも、これまでにない新たなパネル構造を採用することが

決まり、これからはじまる工事への期待がふくらんでいきました。

 

 

 

そして七夕の朝、

小泉誠さんがデザインする小さな空間

「舎庫(しゃこ)」の着工が渡邉監督から

相羽建設社内に正式にアナウンスがされ、

いよいよつむじでの工事が進んでいくことになります。

 

(第24話へつづく)

2015.08.28