第3回

進化する「設計の標準化」

 場面は6月のミーティングに戻ります。

 

 

 「i-works」の新しいかたちを模索していく上で
はじめにいくつかのテーマが掲げられました。

 

●『性能』×『デザイン』×『コスト』のバランス 
●i-worksらしく、たのしくカスタマイズ(編集)できる家であること
●『時間のデザイン』すなわち住み手が暮らす中での変化に
 対応できる工夫をこらすこと
●Q値=1.9程度(住宅の温熱性能を表す指標)を実現すること 

 
これらを踏まえた上で、

住宅の開口部のデザインや 
建具やパーツの標準化、設計手法プロセスについて
議論が交わされていきます。

 

 

「i-works」が生まれてからの15年間の中で
相羽建設の家づくりに新たに登場した
「木造ドミノ住宅」のノウハウや良さも活かしていくこと

そして今の時代に求められるエネルギーコストの削減や
メンテナンス性や施行性の高さにもチャレンジしていくことも
今回の伊礼さんとの協働の目的です。 

 

一方で、伊礼さんが近年の大きな事業として取り組んでいる
建物全体の標準化を目指す『 i-worksプロジェクト』についても
ご説明いただきました。 

 

 ■「i-works project」 http://i-works-project.jp


写真:i-works 1.0

 

i-worksプロジェクトとは

 

「誰もが心地よいと思える住まい」の実現を
目指して2012年にはじまった取り組み。
 

特定の誰かのための「特殊解」でなく、
「一般解」として、心地よく住まうことのできる家を、
少しがんばれば手に入れることのできる価格で提供すること。
これまで伊礼智さんが手がけてきた住宅を
ブラッシュアップしながら各部位を「標準化」し、
面積の異なるプランに展開する計画となっている。

2012年に「i-works 1.0(延床29.5坪)」のモデルハウスを
茨城県つくば市にOPENさせたことを皮切りに、
2014年には名古屋市に「i-woks 2.0(延床22.75坪、3.5×3.25間のプラン)」モデルハウスが完成。 

 

 
写真:i-works 1.0 

 


写真:i-works 2.0 

 
写真:i-works 2.0 

 

 

「i-works project」で磨き抜かれてきた標準化の手法。
それをさらに進化させていくことができないか——。

 

東京という敷地条件による制約を受けやすい エリアで
豊かな家づくりを実現するための工夫。

 

そのための思索が、
伊礼さんと相羽建設の間で議論されていきます。 

 

 

 

 

(第4回へつづく)

2015.02.09