第2回

はじまりの夏。

2014年6月30日、相羽建設本社の会議室には
たくさんの人が集まりミーティングが行われていました。 

 

代表の相羽健太郎を中心に営業部、設計部、工事部……と、
各部署からスタッフが参加したこの日のミーティング。
内容は、建築家の伊礼智さんを迎えての
「i-worksの新たな取り組み」をスタートさせよう——
というものでした。 


 

建築家の伊礼智さん。
15年前、相羽建設がはじめてのまちづくりに取り組んだ際に
ご一緒してから、これまでずっと共に家づくりの仕事を
協働させていただいてきた方です。
 

住宅建築における「設計の標準化」を追求し
近年では日本全国の工務店から
たくさんの支持を得ている伊礼さん。
居心地のよい居場所、豊かな住まいをデザインする名手です。 

 

 

ここでいくつか、伊礼さんと相羽建設の仕事をご紹介します。
 

■ソーラータウン久米川 http://urx2.nu/heiF


私たち相羽建設が建築家の永田昌民さんと伊礼智さんと
はじめて出会ったのは2000年にさかのぼります。
東京の郊外である東村山市内に
自社分譲のまちづくりとして挑戦した
「ソーラータウン久米川」で、17区画の住宅分譲を計画。
全戸で太陽熱で床暖房するOMソーラーを搭載し、
住み手が心地よく暮らすことができる豊かな住まいを
コストを抑えながら実現するため、
「設計の標準化』にくわえて設計と施行全体での
スピードアップが求められたプロジェクトでした。

その中で、伊礼さんは「一坪の標準化」として
玄関や階段、トイレや洗面室、浴室空間を標準化し
その5つをコアとして、それ以外の
キッチンやダイニング、リビング、寝室などを
自由に設計するという手法を確立していきました。
そして現場で建築に携わる職人とともに
ディテールも徹底的に追求し
「小さなディテールの積み重ねが
 その住宅の質を上げ、設計者の作風を担保する」
とも語っています。

 

この時の「設計の標準化」は、
品質向上や工期短縮を実現しただけでなく
街全体の建物に標準化による共通コードを残すことで
ある程度の棟数がある分譲住宅であっても
美しい街並みをデザインすることを可能にしました。

伊礼さんや相羽建設が取り組む注文住宅の愛称
「i-works」も、この時に生まれました。

 

ソーラータウン久米川は
土地付分譲住宅の相場が3600万円という同地区で、
約4500万円という相場より900万円も高値で
販売されたにも関わらず、
販売に苦しむ同エリアの分譲住宅を尻目に、
完売という結果を残しました。 

 

 

■「東京町家・9坪の家http://urx2.nu/hces

 

続く「東京町家・9坪の家」では、
「標準化」しながら地域工務店である相羽建設やメーカーと
しっかりとした物をつくることが試みられました。
永く住める家とはどんなものか、小さいけど豊かな暮らしが
できる狭小地に特化した家づくりをテーマで設計されたその家は、
エコビルド賞をはじめ数々の賞を受賞することとなります。

 

 

 写真:「i-worksモデルハウス
http://aibaeco.co.jp/model/iworks-model/

 

相羽建設と注文住宅への取り組みは
伊礼さんとの「設計の標準化」へのチャレンジの中で
培われてきたといっても過言ではありません。

 

「設計の標準化とは、
 どこにでもありそうな一般解を導くことではない。
 あくまでも設計者個人の特殊解を、 
 分かりやすく整理していくことである。
 そしてその標準化された手法こそが、
 設計者の作風と言える」

 

 とは伊礼さんの言葉ですが、

 

住宅建築における「設計の標準化」を追求し続けてきた
一人の建築家とのまちづくりや協働の中で
相羽建設の「i-works」は形づくられ、
現在のたくさんのお客様との家づくりにおける
基盤となっているのです。

 

 

 

(第3回へつづく)

2015.02.09