住まいの実例100Life
木造ドミノ住宅
居心地のいい「すごせる庭」
造園家の小林賢二さんとつくる庭。当時のエピソードも伺いながら庭先からご紹介します。
- 建物名:
- 木造一戸建て
- 場 所:
- 東京都東村山市
- 住い手:
- L邸(二人暮らし)
Life
造園家小林賢二さんと相羽建設とのお付き合いは6年目を迎えました。モデルハウス「つむじ」、ソーラータウン八国山をはじめ、数々のお宅の庭を演出してきた小林さん。
そのお仕事を、造園をされた当時のエピソードも伺いながらL邸の庭先からご紹介いたします。
ストーリー
今回ご紹介するのは2014年に相羽建設で自宅を建てたL様邸のお庭。
新築当初から庭のことはずっと気にしていたものの、当の庭は旗竿地の突き当たり。フェンスに囲まれ、上には大きなバルコニーがあるため暗い印象を持ってたといいます。ところが5年経ったある日、「ふっと思いたって庭にピクニックシートを敷いて過ごしてみるとすごく気持ちいい。囲まれて暗いと思っていた場所は逆に捉えれば周りの目が気にならず直射日光があたらない、とても過ごしやすい場所だったんです。そこから一気に庭への想いが加速しました」とL様。
居心地のいい「すごせる庭」というご要望の通り、デッキに降りるとまさに木々に包まれている感覚。風が程よく通り、揺れる木漏れ日が心地いい、時間を忘れてしまうような空間でした。お庭での過ごし方を尋ねると、「天気のいい日に昼ご飯を食べたり、お茶を飲んだり。ゆったりくつろげる居場所が増えて、家で過ごす時間がより充実しました」と笑顔で語ってくださいました。
庭の魅力
■家の中からも木々を感じる■
「”二階の小上がりの小窓からモミジがみえたらいいな”と話すと、小林さんがすぐにプランを変更、その足でぴったりの樹形のモミジを探しに行ってくださったのがすごく嬉しかったです」とL様。秋には小窓から覗く、日々色づくモミジの葉を見るのが楽しみに。
■季節と時間の移ろいを楽しむ■
小林さんの庭は冬に一気に枯れてしまうということがなく、季節季節で花が咲いたり、実がなったりと毎日変化があるのが魅力。L様も日々庭の話題が尽きないとのこと。「夜にはLEDランタンをデッキにだして過ごしたりして」と話す笑顔から、季節や時間の移ろいを楽しむ充実した毎日が伺えました。
取材後記
手を入れたいところはありますか?という質問では二人が声を揃えて「今、大満足です!」とお答えになる様子や、保存されたたくさんの庭の写真を拝見して、お二人の庭への大きな愛が伝わってきました。取材後、お茶をのみながらデッキでお話させていただき、その愛に納得。あまりの居心地の良さに私もすっかりこの庭のファンになってしまいました!
(記:猪股)