住まいの実例100Life

Lagom Hut

木造一戸建て

Lagom Hut

多すぎず、少なすぎず、丁度良い暮らし

建物名:
木造一戸建て
場 所:
ソーラータウン八国山
住い手:
D様(ご夫婦+お子様2人)

Life

今回ご紹介するのは、あいばの分譲地『ソーラータウン八国山』に家族4人で暮らすD邸。テーマとなっているLagom(ラーゴム)はスウェーデン語で「多すぎず、少なすぎず、丁度いい」といった意味で、Hutは「小屋」。車やテレビを持たず、調理家電も最低限で暮らすD様にとっての「丁度いい」を追求した住まいです。

緑豊かなタウンの暮らし

駐車場が想定されていた土地を小林賢二さん造園の庭に。シンボルツリーとなるモミジはタウン随一の高さを誇ります。タウンの真ん中に位置するこの庭によって、まち全体がより自然豊かな印象に。

タウン内には娘さんと同年代の子どもたちが多く、一緒に庭で遊ぶこともあるのだそうです。「家から駅までの道のりも自然豊か。川も流れているので、季節の移ろいを感じながら通勤を楽しんでいます」とご主人。“自分たちにとって本当に必要なもの”を大切にされているD様の暮らしをご紹介します。

庭のモミジと、違う種類の隣家のモミジを見て樹形や紅葉に差があることに気づいたというご主人様。室内で、季節や時間の変化を楽しめます。
庭のモミジと、違う種類の隣家のモミジを見て樹形や紅葉に差があることに気づいたというご主人様。室内で、季節や時間の変化を楽しめます。
敷石やたくさんの種類の雑木が板張りの家を彩ります。「タウンに帰ってくるとホッとします」とご主人様。
敷石やたくさんの種類の雑木が板張りの家を彩ります。「タウンに帰ってくるとホッとします」とご主人様。
西向きの建物のため、日射対策も考えどう窓を配置するか悩んだという設計の中村。大きく開きすぎず、見たい景色を切り取る窓に。その結果、ほとんど全ての窓からタウンや緑を望むことができます。
西向きの建物のため、日射対策も考えどう窓を配置するか悩んだという設計の中村。大きく開きすぎず、見たい景色を切り取る窓に。その結果、ほとんど全ての窓からタウンや緑を望むことができます。

デザイナーズ家具が彩る勾配天井の空間

Hans J Wegnerの椅子やLouis Poulsenの照明など、趣味でたくさんのデザイナーズ家具をお持ちのD様。マンションに暮らしていた頃から使っていたテーブルや椅子、ランプなどをそのまま使う予定で設計を依頼されました。空間に置くものがある程度決まっていたので暮らしのイメージが湧きやすく、設計もスムーズに進行したそう。ご主人様のお気に入りという籠り感のある勾配天井のリビングはデザイナーズ家具とも相性抜群です。

木目が美しい床は赤松材を使用。スギ材に比べて少し硬さがあり傷つきにくいのが特徴です。artekのアアルトテーブルは床座の高さに調整。宮崎椅子のUNI-Rest High や熊野亘のDecember chairでくつろげる贅沢な空間。
木目が美しい床は赤松材を使用。スギ材に比べて少し硬さがあり傷つきにくいのが特徴です。artekのアアルトテーブルは床座の高さに調整。宮崎椅子のUNI-Rest High や熊野亘のDecember chairでくつろげる贅沢な空間。
ダイニングには、カイアールのラウンドテーブルやブイパッチチェア、吉田亞人のチギリチェア、Hans J WegnerのPP58など日本のデザイナーと北欧のデザイナーの家具を合わせて配置。
ダイニングには、カイアールのラウンドテーブルやブイパッチチェア、吉田亞人のチギリチェア、Hans J WegnerのPP58など日本のデザイナーと北欧のデザイナーの家具を合わせて配置。
Louis PoulsenのVL38テーブルランプは白い塗り壁の空間とマッチ。真鍮のアームの異素材感がアクセントに。柔らかな光が読書にぴったり。
Louis PoulsenのVL38テーブルランプは白い塗り壁の空間とマッチ。真鍮のアームの異素材感がアクセントに。柔らかな光が読書にぴったり。
FRITZ HANSENのKAISER IDELLは読書灯として。リビングとダイニングの雰囲気の違いを楽しむ家に。
FRITZ HANSENのKAISER IDELLは読書灯として。リビングとダイニングの雰囲気の違いを楽しむ家に。

日が出ている時間帯は天窓からの陽の光が勾配天井の空間を優しく包みます。リビング・ダイニング共に、部屋の各所にスタンドライトを配置することで空間の広がりを感じさせ、落ち着いた雰囲気を演出。一見低めに思えるダイニングの窓は、椅子に座ると目線の高さに。景色がまるで絵画のように暮らしを彩ります。窓から見えるモミジや国産家具と、北欧家具の調和によって和と北欧の雰囲気を掛け合わせたような空間になりました。

Louis PoulsenのPH2/1 琥珀色ガラス テーブルランプは限定品。琥珀色の灯りがビンテージ品のようで素敵。
Louis PoulsenのPH2/1 琥珀色ガラス テーブルランプは限定品。琥珀色の灯りがビンテージ品のようで素敵。

手入れをしながら永く使う。もの選びの基準は、家も道具も同じ

整えられたキッチンには手入れが行き届いた道具が並びます。その中にはご飯を炊く鉄釜やお櫃、南部鉄器の鉄瓶など日本で昔から使われてきた道具も。あえてアナログな道具を使う理由を伺うと、「ものを選ぶ時はできるだけ自分でメンテナンスできて永く使えるかどうか考えるようにしています」と奥様。炊いたお米をお櫃にいれておくと2日、3日保存できるというのだから驚きです。

造作のキッチンは収納の仕様が自由で相羽建設の定番。幅の広いキッチンカウンターと高さが自由に変えられる棚が特徴です。
造作のキッチンは収納の仕様が自由で相羽建設の定番。幅の広いキッチンカウンターと高さが自由に変えられる棚が特徴です。
必要な道具をパッと手に取ることができる吊るす収納とタイルが特徴的なキッチン。
必要な道具をパッと手に取ることができる吊るす収納とタイルが特徴的なキッチン。

お風呂や洗面脱衣所も木の空間。広いスペースを確保するためにトイレは個室にせずに洗面所と一体の計画になりました。「子どもが小さいこともあり広くて想像以上に使いやすかったです。」と奥様。

トイレと洗面を一体的な計画に。
トイレと洗面を一体的な計画に。

サワラ板張りのお風呂は、入浴後に乾拭きで水滴を拭き取り、換気しているだけで、特別なメンテナンスはせずとも美しく保たれています。

斜め天井がサウナのようで北欧の雰囲気を彷彿とさせるお風呂。
斜め天井がサウナのようで北欧の雰囲気を彷彿とさせるお風呂。

1階は寝室やWICと、将来的に子ども部屋として仕切る予定という広い空間。ずっと住み続ける家だからこそ子どもの成長に合わせられる余白のある計画にしました。そういった壁の取り付けや日々のメンテナンスも相羽建設で承ります。

斜めに切り取ることで動線を確保した玄関土間。収納もたっぷりです。
斜めに切り取ることで動線を確保した玄関土間。収納もたっぷりです。
将来的には子供部屋にする予定のスペース。
将来的には子供部屋にする予定のスペース。
清潔感のある和紙の白い壁が特徴の1階。奥は寝室。
清潔感のある和紙の白い壁が特徴の1階。奥は寝室。

この家に住み始めて約1年半。郊外暮らしが肌に合い、都会の暮らしには戻れないと言います。住む環境や家、家具や道具に至るまで、ご夫婦の価値観で納得するものを選び大切にされているD様の暮らしぶりをご紹介しました。

2022年竣工 延床27坪
設計:中村健一郎
施工:相羽建設
造園:KOBAYASHI KENJI ATELIER
取材・編集:伊藤夕歩・中村桃子(相羽建設)

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