住まいの実例100Life

まちにひらいたギャラリーのある家

木造一戸建て

まちにひらいたギャラリーのある家

建築家 市川淳さんとつくる住まい

建物名:
木造一戸建て(建築家と建てる家)
場 所:
東京都稲城市
住い手:
I邸(ご夫婦+お子さま1人)

Life

今回ご紹介するのは、つい最近お仕事を退職され、セカンドライフを楽しまれているご夫婦と息子さんの暮らし。

ストーリー

お散歩や通勤中の人々が行き交うゆったりとした並木道のそばに、Ⅰ様の住まいはあります。そして家の前には可愛らしい小さなギャラリーも。
「結婚した頃から"自分の好きな家をつくりたい"と思っていました」とご主人。実は以前は別の場所に家を建てて暮らされていました。「その家はとても良いおうちでしたが、玄関・廊下・リビング……と固定された動線でした。家族のことを考えると、帰ってきたらお互いが顔を合わせられるような間取りがいいなって、ずっと思っていたんですよ」。その後素敵な土地と出会い、Ⅰ様の2度目の家づくりがはじまったのです。

つい長居したくなる場所

住まいを設計したのは、建築家の市川淳さん(市川設計)。「間取りや素材の希望はもちろん、ギャラリースペースやまちとのつながり。あと、週に一度お友達が遊びに来るので、みんながくつろげる空間にできたら……そんな色々な想いを市川さんにお話ししました。」と奥様。そうして何度も打ち合わせを重ね、Ⅰ様のご要望をもとに立地を活かした市川さんならではの設計、さらに職人さんたちの丁寧な手仕事により、自然素材に囲まれた現在の素敵な住まいができあがったのです。玄関から家の中へ入るとすぐにリビングが広がり、"家族が帰ってきたら顔を合わせられる"という動線も自然と取り入れられていました。「家にお友達が来ると居心地が良いみたいで、みんな時間を忘れてゆっくりしていますよ」とにっこり。窓の外にはご主人がお手入れされているお庭があり、ダイニングテーブルの席から眺める美しい緑の景色は格別です。

この日は近くに住むI様ご夫婦の娘さんが、お子さんを連れて遊びに来ていました。
この日は近くに住むI様ご夫婦の娘さんが、お子さんを連れて遊びに来ていました。
壁は塗り壁、天井の装飾は板張りにするなど、素材を変えたことで従来の「木造ドミノ住宅」のシンプルな雰囲気とまた違った深みのある印象に。
壁は塗り壁、天井の装飾は板張りにするなど、素材を変えたことで従来の「木造ドミノ住宅」のシンプルな雰囲気とまた違った深みのある印象に。

暮らしの工夫

■お気に入りの道具に囲まれた暮らし■
絵画や食器、古道具や絨毯など世界中から様々なモノを集められているご主人。それらを活かして家全体をギャラリースペースのように楽しめたら……と、ダイニングスペースには食器がたくさん並ぶ大きな収納棚、各部屋には色とりどりの絨毯や絵が飾られていました。

様々な食器が飾られている1階ダイニングスペース
様々な食器が飾られている1階ダイニングスペース
古道具屋で出会った時計
古道具屋で出会った時計
トルコに訪れた際に絨毯に惚れ込み、現在20点ほどのコレクションがあるそう。
トルコに訪れた際に絨毯に惚れ込み、現在20点ほどのコレクションがあるそう。
眺めの良い2階は書斎兼奥様の洋裁スペース。
眺めの良い2階は書斎兼奥様の洋裁スペース。
ご主人の実家で使っていた建具を再利用
ご主人の実家で使っていた建具を再利用
新築祝いで頂いたというステンドグラス
新築祝いで頂いたというステンドグラス

■まちにひらいたギャラリー■
購入した土地が大通りのすぐそばだったことから、地域の人たちと親しくなれる場所にしようと建てられたギャラリースペース。「街並みから考えて、家の前にワンクッションあった方がプライバシーも守られますし、何より道行く人たちにも楽しんで頂けると思って」と笑顔の奥様。

大通りに面したギャラリー「BearFruits」
大通りに面したギャラリー「BearFruits」
現在は、作家活動をされている娘さんの作品を常設展示中。
現在は、作家活動をされている娘さんの作品を常設展示中。

建物・空間紹介

取材後記

子育てをしてきた中での家づくりの考え方、まちや人との心地良い距離感、そして自分たちの好きなモノやコトなど、Ⅰ様の長年の想いがカタチになった素敵な住まいでした。取材中での「普段使いできるものを飾っている」という言葉もとても印象深く、家もモノも使っていくからこそ、より愛着や味わいが出てくるのだなぁとしみじみ感じました。
(記:広報 吉川)

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