住まいの実例100Life

趣味の時間を吹き抜けがつなぐ家

建築家と建てる家

趣味の時間を吹き抜けがつなぐ家

建築家 島田貴史さんとつくる住まい「CONCAVEハウス」

建物名:
木造一戸建て「CONCAVEハウス」(建築家と建てる家)
場 所:
埼玉県所沢市
住い手:
S邸(ご夫婦+お子様1人)

Life

慣れ親しんだ土地で、これから住みたい家のイメージに近かった建築家の島田貴史さんに設計を依頼。S様ご夫婦の今後の楽しみが詰まった住まいのみどころや現在の暮らしぶりを伺いました。

ストーリー

今回ご紹介するのは、取材日に1年点検を行ったS様ご夫婦の住まい。日当たりが良く、お庭の植栽が馴染んでいます。ジューンベリーの実を採ったり紅葉を眺めたり、家庭菜園をしたりと、四季の移り変わりを満喫。ご夫婦ともに趣味を多くお持ちで、刺繍など手仕事が好きな奥様が新聞広告で見かけた「つむじ市」をきっかけに相羽建設と出会いました。家づくりの予定はありませんでしたが、会場のモデルハウス「つむじ」を訪れて「これから住みたい空間が見つかったんです」と奥様。OMソーラー※も決め手に。慣れ親しんだ所沢で土地探しからスタートしました。相羽建設や建築家の事例を探して、理想とする住まいのイメージに近かった建築家の島田貴史さんに設計を依頼することに。S様ご夫婦の今後の楽しみが詰まった住まい。そのみどころや現在の暮らしぶりを伺いました。

※OMソーラー:太陽熱を暖房に利用するソーラーシステム

©Ⓒ撮影:西川公朗
©Ⓒ撮影:西川公朗
©Ⓒ撮影:西川公朗

温もりと距離感が居心地の良い空間

吹き抜け空間やテラスデッキを、籠もれる趣味のスペースや個室が囲むS様邸。島田さんが「1階だけでも暮らせるように」と将来も踏まえて提案した当初の案から、ほぼ変わりません。変更はリビングの畳をなくしたこと。その代わりに置いた、足を投げ出してくつろげる島田さんオリジナルのソファにゴロンとなり、テレビを見るのが奥様お気に入りです。窓はソファの背と同じ高さで、座っていてもお庭を大きく眺めることができます。日当たりの良いお庭では、ご主人がハツカダイコンやサニーレタスなどをプランターで栽培。収穫した野菜が食卓を彩ります。また、寒かったという前の住まいとは打って変わって、OMソーラーやペレットストーブのお陰で、冬も暖かく快適にお住まいだそう。ペレットストーブは、別の楽しみにも活躍。上部にヤカンを置いてお湯を沸かすと、熱燗をつくるのにちょうどいい温度になるのだとか。他にも、壁裏の柱に打たれた釘を探して磁石で物を飾るなど、暮らしをより豊かにする工夫がたくさん。ものづくりがお好きなS様らしくお住まいです。

凹みがあるリビングダイニング©Ⓒ撮影:西川公朗
凹みがあるリビングダイニング
吹き抜けからも陽が入ります©Ⓒ撮影:西川公朗
吹き抜けからも陽が入ります
©Ⓒ撮影:西川公朗
ペレットストーブはshimotani「concord ALCOTT」
ペレットストーブはshimotani「concord ALCOTT」
キッチンの脇には柿渋和紙が。©Ⓒ撮影:西川公朗
キッチンの脇には柿渋和紙が。
「しまだ設計室」の島田貴史さん
「しまだ設計室」の島田貴史さん

住まいのみどころ

■刺繍に打ち込めるアトリエ■
将来、奥様がワークショップを開くこともできるよう、外に開けるような造りになっています。中央には、相羽建設でオーダーした大きなテーブルが。「作業の途中でも片付けずに、家事ができるのがいいですね」と話す奥様の笑顔から、充実した毎日が伺えました。

広い玄関とつながるアトリエ。照明はOtani Yoshiko Glass©Ⓒ撮影:西川公朗
広い玄関とつながるアトリエ。照明はOtani Yoshiko Glass
刺繍をなさる奥様
刺繍をなさる奥様
奥様の刺繍作品
奥様の刺繍作品
色とりどりの刺繍糸の中から、図案に合わせてセレクト
色とりどりの刺繍糸の中から、図案に合わせてセレクト

■2階も趣味が彩ります■
階段を上った先に広がるギャラリーホール。ご夫婦が集めた骨董やアートを天窓からの明かりが優しく照らします。天井のカーブや額の収納棚などは島田さんからの提案。奥に続くご主人の手がたくさん入った部屋は、秘密基地のようにワクワクする空間です。

吹き抜けに面したギャラリーホール©Ⓒ撮影:西川公朗
吹き抜けに面したギャラリーホール
ご主人の部屋は工作や無線など、多くの趣味が詰まっています©Ⓒ撮影:西川公朗
ご主人の部屋は工作や無線など、多くの趣味が詰まっています
ご主人作の棚
ご主人作の棚
娘さんの部屋には、希望のハンモックを設置©Ⓒ撮影:西川公朗
娘さんの部屋には、希望のハンモックを設置

建物・空間紹介

©Ⓒ撮影:西川公朗
玄関アプローチ©Ⓒ撮影:西川公朗
玄関アプローチ
吹き抜けに面したギャラリースペース©Ⓒ撮影:西川公朗
吹き抜けに面したギャラリースペース
二階から吹抜けを見下ろす©Ⓒ撮影:西川公朗
二階から吹抜けを見下ろす
凹のところは屋根のある気持ちの良いウッドデッキエリア©Ⓒ撮影:西川公朗
凹のところは屋根のある気持ちの良いウッドデッキエリア

Movie

趣味の時間を吹き抜けがつなぐ家(しまだ設計室・島田貴史さん設計|アトリエとペレットストーブ)

凹みを意味する「CONCAVEハウス」。中央の吹き抜けをコの字型に囲んで夫婦の趣味部屋がリビングと緩やかにつながったプランです。暮らしはじめて2年のS様の暮らしを、設計を担当した「しまだ設計室」の島田貴史さんと一緒にたずねました。

取材後記

奥様の作品やご主人お手製の棚や道具入れなど、置物にも見どころがたくさんのS様邸。取材日には1年点検もあり、大勢でお邪魔しましたが、「大工の手」※でプレゼントさせていただいた丸テーブルが大活躍! 美味しい手料理をご馳走様でした。
(記:ライター大川)
※大工の手:大工が誠実な素材を使ってつくる家具。家と一緒に永く愛着をもって使ってもらおうという思いが込められています。

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