住まいの実例100Life

光と風が届く、ひと続きの空間に

マンションリフォーム

光と風が届く、ひと続きの空間に

マンションリノベーションで叶えた、光と風が通る開放的な空間での暮らし

建物名:
マンションリノベーション
場 所:
東京都
住い手:
I邸(ご夫婦)

Life

 今回ご紹介するのは、お住いになって半年のI様邸。家づくりを考えはじめた当初は”平屋に憧れがあって”(ご主人)と、戸建を検討していましたが、納得のいく土地がなかなか見つからず、マンションリノベーションという可能性も視野にいれるようになったそうです。

家づくりストーリー

「マンションはどこも同じような間取りで閉鎖的に感じてしまうところがあって、はじめはあまり前向きではありませんでした」とI様ご夫婦。しかし、様々なリノベーションの事例を見る中で間取りや素材が思ったより自由に変えられることを知り、特にこだわりたいと思っていたキッチンを使いやすくできるのであればと”マンションを購入してからリノベーションする”という決断に至ったそうです。

設計の太田礼美さんとは、SNSで見つけた好みの空間の画像を送ってイメージを共有したり、ビデオ通話をつかって細かく打合せを重ね、納得のいく空間を共に創っていったそう。その空間へのこだわりや、現在の暮らしぶりを伺いました。

ベッドルームもキッチンも隔てない 光と風が通る開放的な空間

マンション購入の決め手となったリビングの大きな窓。この窓からの光を空間全体に取り込みたいというご夫婦の要望が、空間づくりのコンセプトとなりました。驚きは、ベッドルーム。リビングとの間の壁はソファーの高さに揃えられ、仕切りはロールスクリーンのみです。ロールスクリーンを上げておけばベッドルームもリビングの一部となり、空間全体の開放感を際立たせています。

ベッドルームからリビングを望む。廊下の天井高をリビングより低くおさえたことで空間により広がりを感じられるようになりました。ロールスクリーンも段差に隠してすっきりと。
ベッドルームからリビングを望む。廊下の天井高をリビングより低くおさえたことで空間により広がりを感じられるようになりました。ロールスクリーンも段差に隠してすっきりと。
ロールスクリーンを下げると違った見え方に。畳スペースを設けたいというご要望に対して、小上がりではなくフラットな納まりをご提案。よりすっきりとした空間になりました。
ロールスクリーンを下げると違った見え方に。畳スペースを設けたいというご要望に対して、小上がりではなくフラットな納まりをご提案。よりすっきりとした空間になりました。

キッチンで特徴的なのが中心の作業台&シンク。コンロと離れて独立していることで回遊性が生まれています。「料理中も孤立せず外の綺麗な景色を眺められるように、お二人でお料理しても動線がスムーズに、と細かく配置を計画しました」と太田さん。マンション特有の梁を避けるレンジフードを探すのが大変で…、というリノベーションならではの苦労話も笑いながら教えてくださいました。

二人で立ってもスムーズな動線のキッチン。お料理も楽しく。
二人で立ってもスムーズな動線のキッチン。お料理も楽しく。
大きな窓の光が玄関までたっぷり届き、リビングへの期待が高まります。
大きな窓の光が玄関までたっぷり届き、リビングへの期待が高まります。
洗濯脱衣室の壁は天井まで閉じず、光と風を通すように。壁の圧迫感もなく、より軽やかな印象です。
洗濯脱衣室の壁は天井まで閉じず、光と風を通すように。壁の圧迫感もなく、より軽やかな印象です。
キッチンと洗濯脱衣所を仕切る壁には室内窓を設置。採光性、換気性も上がり、外の景色を見ながらアイロンがけができる素敵な家事室になりました。
キッチンと洗濯脱衣所を仕切る壁には室内窓を設置。採光性、換気性も上がり、外の景色を見ながらアイロンがけができる素敵な家事室になりました。

回遊性のあるW.I.C. はセレクトショップのような”魅せる収納”

「広い玄関を」というご要望から、もともとあった靴箱や壁が取り払われ、玄関土間を正面だけではなく横方向にも伸ばしてW.I.Cとつなげられています。これによって玄関にも回遊性と開放感が生まれました。さらに土間は既存のタイルからモルタル仕上げとし、ドアも白く塗装し直したことで、新しい空間に違和感なく溶け込んでいます。

脇に伸びた”第二の玄関”。玄関の周りを回遊できることで、朝の支度、帰宅後の片付けもスムーズに。
脇に伸びた”第二の玄関”。玄関の周りを回遊できることで、朝の支度、帰宅後の片付けもスムーズに。
W.I.Cの扉はなく、とても開放的。 玄関扉も周囲と馴染むように、壁と同色に塗装しました。
W.I.Cの扉はなく、とても開放的。 玄関扉も周囲と馴染むように、壁と同色に塗装しました。

扉がなく広々としたW.I.Cの様子はまるでセレクトショップのようで、靴や洋服が綺麗に収納されているだけでなく、アート作品が散りばめられています。好きなものだけを集めたご夫婦のセンスが光る”魅せる空間”となっています。

玄関に近い可動棚にはカバンやマフラーなどのお出かけグッズが整然とならび、まるでショップのよう。
玄関に近い可動棚にはカバンやマフラーなどのお出かけグッズが整然とならび、まるでショップのよう。
元々はきっちりと仕切られた3LDK。そこから居室3を残し、間仕切り壁を一新。光と風が通り抜ける一室空間となりました。既存のままの居室3のリノベーションは後々の楽しみに。
元々はきっちりと仕切られた3LDK。そこから居室3を残し、間仕切り壁を一新。光と風が通り抜ける一室空間となりました。既存のままの居室3のリノベーションは後々の楽しみに。

「職人さんの技術で木の温もりある家にして頂いたので、次は私達が少しずつ育てていきたいと思います」とI様ご夫婦。家具や小物のセレクトから、細かい収納の一つ一つまで、ご夫婦の感性が行き届いた空間が、素材の経年美化と共にこれからどのように味わいを増していくのか私たちも楽しみです。

玄関に飾られた、柚木沙弥郎氏の型染め作品。季節を感じさせてくれるセレクトが流石です。
玄関に飾られた、柚木沙弥郎氏の型染め作品。季節を感じさせてくれるセレクトが流石です。
普段づかいされているという、竹かごバックもまるでインテリアの一部のよう。
普段づかいされているという、竹かごバックもまるでインテリアの一部のよう。
デスクスペースにもさりげないアートが。ミナ・ペルホネンのポストカードを素敵な額に入れて。
デスクスペースにもさりげないアートが。ミナ・ペルホネンのポストカードを素敵な額に入れて。

取材後記

「わー!これもすてき!」と思わず声をあげてしまうほど名作家具揃いのI様邸。「空間がわかりやすくなるから」と、完成見楽会の日程に合わせてデイベッドやテーブルを早めに搬入してくださいました!見楽会から今回の取材までお気遣い本当にありがとうございます!(記:広報 猪股)

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