住まいの実例100Life
マンションリフォーム
スタイルを追求する マンションリノベーション
自分のスタイルを追求し、理想の暮らしを実現
- 建物名:
- マンションリノベーション
- 場 所:
- 東京都
- 住い手:
- A邸(一人暮らし)
Life
東京郊外のマンション最上階角部屋。そっと玄関が開くと外観からは想像もつかない世界が広がっていました。
ストーリー
多くを語らずとも写真で十分に魅力が伝わるであろうこの素敵な部屋にお住まいのA様。「デザイン関係の方ですか?」と聞いてしまいましたが、お仕事は全く別だというから驚きです。「小さい頃から部屋を模様替えしたりするのが好きでした。大人になったら加速度的に家具が増えていって(笑)、住んでいた賃貸が手狭になってしまいました」とA様。東京R不動産で見つけた今の家を購入、リノベーションすることにしました。
「もともとイメージしていたのは、横に窓が連なるワイドスパンのマンション。今の家を見て間仕切り壁を除けば、自分のイメージする空間が叶うのではと思い決断しました」と、さらっとおっしゃるA様ですが、元の空間はかなり細かく部屋が間仕切られたいわゆる普通のマンション。そこから今の姿を想像できるのがすごいです。
リノベーションに際しては、「A様のイメージが明確だったので、最短というくらい早く進みました」と設計の太田礼美さん。間取りもA様の手書き図面からほとんど変わらず、全体のイメージコラージュから、細かな金物選定までA様が初回の打ち合わせまでに用意されていたとのこと。
「今までインプットしてきた引き出しを一気にあけた感じです。太田さんの設計は自分のイメージをしっかり共有していただけたので安心して進められました」とA様。
自分のスタイルを追求し、理想の暮らしを実現されているA様。その空間の魅力と暮らしぶりを伺いました。
「インテリアは永遠に完成しないパズル」
A様邸で多く採用されている「モールテックス」という左官材。下地を選ばず、薄塗りでもヒビが入りにくい新素材です。見た目より柔らかく、なめらかな感触で、A様曰く水回りのお手入れも楽とのこと。「木工事を完全に終えてから2〜3mmの厚みで3回ほど手作業で塗り、研磨して塗装。施工の段取りは大変でした」と太田さん。コテあとに手仕事を感じる仕上がりで、これを機にあいばのリノベーションでも登場の回数が増えそうです。
素材選びもさることながら、選び抜かれた家具や小物で彩られるインテリアの完成度はA様邸の最大の魅力です。「家具をパズルのようにして空間を作っていくという感覚です。
これからもアップデートしていきたいと思います。永遠に終わらないパズルですね」と笑顔のA様。感性が隅々まで行き届いたインテリアがどのように進化していくのか私たちも楽しみです。
設計:太田礼美
施工:相羽建設
撮影・編集:伊藤夕歩・太田礼美・猪股恵利子(相羽建設)