街と家をゆるやかに繋ぐ仕掛け
特徴的なのは、北側玄関から南側の庭へと伸びた通り土間。家の内と外をゆるやかに繋いでいます。他にも、吹き抜けや幅約4.5mの大きな木製窓などリビングを中心に居場所を繋ぐ仕掛けがたくさん施されています。「設計時に、人が集まれる家にしたいという想いをお話ししました」と奥様。近所の方や親戚が立ち寄ったり、息子さんの友人が集まってテレビでスポーツ観戦を楽んだり、たくさんの人がこの家を訪れます。

築17年とは思えないほどすっきり綺麗に使用されているキッチン。冷蔵庫・コンロ・オーブン・食洗機はミーレを愛用。こちらもメンテナンスをしながら永く大切に使われています。1番のお気に入りだという大容量のパントリーは食糧の備蓄や家事用具の保管庫として利用されています。コロナ禍で、現在はご家族3人とも在宅勤務の日もあるとか。奥様は「共働きで家にいる時間も短かったので、今が一番この家を満喫しています」とお話ししてくださいました。



通り土間のタイルは瓦のような素材。土足で上がれる庭側の土間では近所の方と立ち話をすることも。同じ素材を使いながらも段差をつけることで土足スペースを区切っています。暗くなりがちな北側玄関は、天井を格子状にすることで2階の窓から自然光を採り込める仕組みに。


籠り感が船の客室のようなご主人様の書斎は丸窓が素敵です。「建築時、在宅勤務になるとは想像していなかったけれど、家族分のワークスペースを設けていてよかった」とご主人様。


2階にはご夫妻の寝室と客間、息子さんのお部屋があり、将来息子さんが独立されたら、海外からの留学生を受け入れたり、客室として有効活用したいと構想されています。





一昨年に、外装とデッキのリフォームを相羽建設で行い、その時の職人さんやスタッフとのエピソードを楽しくお話ししてくださるA様ご夫妻。人をあたたかく迎えるご家族と、その賑わいを包み込む家。17年の歳月を経て、ご家族のお人柄が空間に映し出されているように感じました。
設計:伊礼智設計室
施工:相羽建設…棟梁 秋山 和雄・工事 早川 真
撮影取材:伊藤 夕歩・中村 桃子(相羽建設)

