住まいの実例100Life
マンションリフォーム
シンプルに暮らすマンションリフォーム
手仕事が宿る生活道具とすっきりとしたインテリア。生まれ変わった木の空間で暮らす。
- 建物名:
- マンションリフォーム
- 場 所:
- 埼玉県和光市
- 住い手:
- O邸(ご夫婦+お子様1人)
Life
今回訪ねたのはマンションリフォームをした、3人家族のO様の住まい。
完成してからちょうど1年が経つ、ご家族の現在の暮らしぶりを伺いました。
ストーリー
以前は職場から近い都内のマンションで暮らしていたO様ご夫婦ですが、お子様が生まれたことをキッカケに住み替えを決意されました。
「最初は職場近くで一戸建ても考えたんですが、都心だとなかなか良い土地が見つからなくて……。それなら子育てのためにも自然が多くて環境の良い、私の実家もあるこのマンションにしようって決めたんです」と奥様。
「木の家にも憧れていましたが、それは老後の楽しみに(笑)。せっかくならマンションを木の家みたいにしようと思いました」とご主人。
そんなお二人の想いからはじまったマンションリフォーム。
必要なものだけシンプルに
「子どもが遊べる広い空間」「ワークスペース」「明るいキッチン」「木の感じ」……など、O様の住まいのイメージがかたちとなったゆったりワンルーム。お子様が元気に遊びまわる姿を笑顔で見守るご夫婦の様子にこちらもほっこりします。
さて、今回のリフォームはお子様の保育園入園が近づいていたこともあり、約2ヶ月という期間で行った工事でした。そのため、やりたいことを取捨選択しながらできるだけシンプルにし、リフォームにかける費用を必要最低限に抑えたというO様。その分まだ手を加えていない余白も残してあるそうです。
「実はリビングの照明はどこにでもある普通の電球なんですよ。なかなか良いものが見つからなくて。気に入った照明に出会ったら付け替えようと思ってます」。
その時にすべて揃えるのではなく、あせらずじっくり、お気に入りのものを取り入れながら暮らしをつくるO様のライフスタイル。素敵です。
マンションリフォームの工夫
■心地の良い無垢フローリングへ■
見晴らしが良くお日様の光たっぷりな明るい室内。もともとの間仕切りは撤去され、無垢床からの良い香りに包まれたひろびろリビングになりました。床が変わると住まいの雰囲気もがらりと変わります。
O様のお住まいでは「二重床(置床)」という方法を選択しました。既存の床を残して工事を進めるので、音の問題も解決しやすく、今の床がクッション性のあるフローリングの時は特におすすめしている方法です。
■床の高さが揃わない時は?■
床の張替え時にでてくるのが「床の高さ」問題です。一部を張り替えると、張り替えしない他の場所と高さが合わなくなることも多いのですが、その場合は潔く区切るというのも一つの方法。コスト面と優先順位を確認しながら計画していきます。一段上がった先はリビングルーム。ご家族で一番長く過ごす場所を優先させました。
■好みの位置に照明を■
造り付けのワークスペース。棚下に埋め込みのライティングを計画し、スッキリとした空間に。
また、集合住宅では天井の裏にふところ(空間)が無い住まいも多く、照明の位置に困ることも。リフォームで生まれ変わった空間に合わせて照明の位置も変更したいところですが、照明は移動すると配線が丸見えに……。そこで好きな位置に照明器具をつけられるライティングレールを木で覆って設置。木の質感でステキな照明器具のようになりました。
取材後記
シンプルに住まうO様ご家族の暮らし。家の中のインテリア一つひとつが、どれを手にとってもおしゃれなものばかり!本当に必要なところには手を入れつつ、他の部分は後からじっくり選んでいくというスタイルに素敵だなぁと感じました。
少しずつ手を加えられるリフォームの醍醐味を念頭に置きながら、改めて自分の条件に合わせてマンションか一戸建てかを考えてみるのも良いかもしれませんね。
(記:広報 吉川)