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初めての仕事も楽しみながら、技術を磨き続ける塗装屋さんの仕事

現場の職人

初めての仕事も楽しみながら、技術を磨き続ける塗装屋さんの仕事

ゲンバ女子がゆく!こんにちは、職人さん!|第5弾

話し手:
塗装屋・川島塗装&山内塗装
川島信吾さん・山内輝雄さん
建物名:
相羽建設本社

People

あいば女性監督(ひぐち・あそう・こいで)がお送りする職人さんインタビュー企画!大工さんをはじめ多くの職⼈さんが携わっている相⽻建設の家づくり。様々な職人さんたちのお人柄をご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、塗装屋の川島信吾さん、山内輝雄さんです!

今の仕事を始めたきっかけは?

樋口)お二人ともお父さんの代から相羽建設と仕事をされていたんですか?

川島)僕は先代が相羽建設とお付き合いがあって、会長と会長の奥さんとも家族ぐるみでお世話になっていて、二代目として継ぎました。ちなみに相羽建設社長の健太郎さん、リフォームの佐々木さん、営業の新さん、総務の美里さんは高校の一個上の先輩です(笑)

樋口)それは衝撃!(笑)山内さんもお父さんの代からですか?

山内)先代って言えば先代なんだけど、実は後を継がないまま親父が亡くなっちゃってね。それまでも自分は塗装職人だったから自然な流れで同じ名義で再スタートしました。

川島塗装の川島さん
川島塗装の川島さん
山内塗装の山内さん
山内塗装の山内さん

樋口)その頃は川島さんと山内さんはお互いお知り合いだったんですか?

川島)いや知らなかった。現場に出たら塗装屋さん同士で会うことはほとんどないからね。
うちは新築よりもリフォームの現場に入ることが比較的多かったし。ちゃんと顔を合わせるようになったのは「こども工務店」で一緒にブースを出すようになってからだね。

樋口)今年も一緒に出してくださいましたもんね。

塗装ブースの様子(こども工務店4)
塗装ブースの様子(こども工務店4)

仕事へのこだわり

樋口)それぞれ仕事のこだわりや見てもらいたいポイントなどありますか?

川島)見てもらいたいのは、見切り(塗装面と非塗装面の境目)が綺麗に収まっているかどうかかな。塗り方はみんなそんなに変わらないと思うんだよね。昔は養生(非塗装面にテープを貼って塗装がはみ出さないようにする方法)しないで塗装するのが普通だったけど、今は何から何まで養生するのが一般的だよね。その方がお客様は喜ぶし、逆に養生しないと不安に思うからだろうけど。俺からしたら、養生しなくても綺麗に塗装できるのが塗装職人の技だと思っているんだけどね。養生するのはハケが通らない時のため。今の職人さんと自分達とでは教わり方が違うんだろうけど。

現場で作業をする川島さん
現場で作業をする川島さん

樋口)山内さんはどうですか?

山内)そうね、養生しないね。

川島)結局全体の手間を考えるんだよね。養生する時間をかけない分、仕事も早く丁寧にできるからね。

現場で打合せをする山内さん
現場で打合せをする山内さん

職人のリーダーとして 気にかけていること

樋口)お二人は経営者として職人さんを仕切る立場でもあると思いますが、采配する上で気にしていることはありますか?

川島)職人を気に入って褒めてくれるお客様がいた時は、必ずその職人に声が届くようにしています。なかなか褒められるって無いからね。あと、昔は大工さんや職人さんが「やってやんよ!」っていう感じで立場が上だったんだよね。そうするとお客様も「お願いしますね!」ってお茶くれたり、お昼ご飯食べているのに「おそうめん茹でました!」って持ってきてくれたりしてね。

小出)すごいですね!

インタビュー担当の現場監督の小出(こいで)
インタビュー担当の現場監督の小出(こいで)
インタビューの様子
インタビューの様子

山内)新築だとお客様がその場にいらっしゃらないから、なかなか無いけどね。

川島)今お客様にお話しているのは「お茶もトイレも心配いりませんよ」ってことだよね。昔はコンビニがなかったからお客様のトイレを借りることもあったけど、今は「できる限り気にせずに普段通り生活してくだい」ってお伝えしています。

樋口)とくにリフォームだとお客様に気を使わせすぎちゃうこともありますもんね。

職人として目指す姿

樋口)川島塗装・山内塗装のグループとして目指す姿はありますか?

川島)良い仕事がしたいな。難しいからこれだけの単価があるっていうような、誰にでもできない仕事ね。建築塗装であれば、何年もやっていれば目をつぶっていてもできるようになっちゃうんだけど、そこまでいけることも一つのステップなんだけどね。

樋口)山内さんはどうですか?

山内)自分は無欲なので(笑)あまりないんだけれど。そういえばこの前、店舗リノベーションの現場で天井に線路をつくって初めてダメージ塗装をやったの。エイジングみたいな。

麻生)これだけ長い間職人さんとして仕事をしてきて、初めてのことってやっぱり楽しさとかありましたか?

山内)設計の意向もあるから、なかなかイメージ通りに行かないところもあって苦労したけど、楽しかったよ。

店舗リノベーションの現場にて、山内さんがダメージ塗装した天井線路。
店舗リノベーションの現場にて、山内さんがダメージ塗装した天井線路。
インタビュー担当の現場監督の麻生(あそう)、樋口(ひぐち)
インタビュー担当の現場監督の麻生(あそう)、樋口(ひぐち)

樋口)最後の質問ですが、お二人ともお父さんの背中を見てかっこいいなって思っていたところはありますか?

山内)勉強が苦手だったからね、満員電車に乗るのもいやだったし、かっこいいっていうよりも自然に継いだ感じ。

川島)仕事というよりも地域に根付いている会社だからさ、盆踊りに行ったら親父がなんか売っていたり、街の人たちを会社に呼んで餅つきやったりとか。そういうのはさすが!と思っていたね。

樋口)ご近所から頼りにされている存在だったんですね。お二人のルーツを改めて知ることができました。ありがとうございます!

Thank you for the interview

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