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木や自然を身近に。ソーラータウン八国山の暮らし

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木や自然を身近に。ソーラータウン八国山の暮らし

東京都東村山市、自然豊かな八国山緑地近くにある「ソーラータウン八国山」の暮らし。

体験名:
居心地の良い木の家やまち、環境を考えよう
話し手:
相羽建設(株)広報営業
伊藤夕歩
場 所:
ソーラータウン八国山(東京都東村山市諏訪町2-5-10他)
設 計:
相羽建設(株)
施 工:
相羽建設(株)

Taiken

映画「となりのトトロ」のモデルになった八国山緑地のほど近くに、2019年から相羽建設がまちづくりを進めている『ソーラータウン八国山』があります。道で子ども達が遊んだり、ウッドデッキではご家族がバーベキューを楽しんだり。板張りの外観や川沿いの豊かな自然、造園家の小林賢二さんによる植栽など、日本の原風景を感じる暮らしがはじまっています。

美しい自然と豊かな生態系が魅力の八国山エリア。

八国山エリアは、東京都東村山市でもとりわけ自然があふれるエリア。その名からお気づきになる人もいるかもしれませんが、映画『となりのトトロ』にも登場する『七国山病院』がある場所のモデルにもなったと言われています。八国山緑地はなだらかな狭山丘陵の東端に位置した都立公園。コナラやクヌギの雑木林になっていて、様々な野鳥や昆虫など生き物を目にすることができます。

八国山緑地のコロコロ広場で、西武・狭山パートナーさんと相羽建設での共催イベントでの様子。
八国山緑地のコロコロ広場で、西武・狭山パートナーさんと相羽建設での共催イベントでの様子。

地元の人が散歩やランニングに訪れたり、自然にふれることができるイベントも定期的に開かれている八国山緑地。
「八国山」という名前は、上野・下野・常陸・安房・相模・駿河・信濃・甲斐という八カ国の山々が眺望できたことに由来しているのだそう。自然にも眺望にも恵まれた素敵な場所です。

自然が身近にあるとなんだかホッとします。
自然が身近にあるとなんだかホッとします。
ソーラータウン八国山の川を訪れるカワセミ(撮影:2018年12月)
ソーラータウン八国山の川を訪れるカワセミ(撮影:2018年12月)

完成した二階リビングの木の家で、暮らしのしつらえを。

ソーラータウン八国山の全9区画の中、既に2区画では住まい手さんが入居されています。そして2019年8月、新たに1・2号棟の2軒の木造ドミノ住宅(建売住宅)が完成。そのお披露目となる完成見楽会に向けて、相羽建設のスタッフでしつらえをしました。オープンな木の家の空間に似合うインテリア……ということで、木の家具や雑貨を中心に計画をしました。

1号棟の二階リビング。写真左が南面で、大きな開口部とバルコニーがあります。窓の外には川沿いの緑が見えて気持ちいい。
1号棟の二階リビング。写真左が南面で、大きな開口部とバルコニーがあります。窓の外には川沿いの緑が見えて気持ちいい。

川沿いにふく風を室内に呼び込む

スタッフみんなで家具を二階に運び込んでいきます。夏のきびしい暑さの中でしたが、窓を大きく開けていると、川沿いの涼しい風が室内に入ってきてほっとしました。

*木造ドミノ住宅の断熱性能を「HEAT20 G1グレード」として、屋根や壁、開口部からの外気温の寒暖の影響を受けづらくしているため、冷房や暖房など全館空調でコントロールできれば、とても快適に過ごしていただけます。夏はエアコン、冬はOMソーラーを中心に全館空調をする想定です。

リビングには家具デザイナーの小泉誠さんがデザインした「UU sofa」やサイドテーブル、「大工の手」ローテーブルをテレビ台や収納として活用。
リビングには家具デザイナーの小泉誠さんがデザインした「UU sofa」やサイドテーブル、「大工の手」ローテーブルをテレビ台や収納として活用。
大工さんと建具屋さんがつくるキッチン。収納や建具は設置していないため「大工の手」テーブル(KM .26 / ita-awase table)を置いています。
大工さんと建具屋さんがつくるキッチン。収納や建具は設置していないため「大工の手」テーブル(KM .26 / ita-awase table)を置いています。

よりオープンな空間の1階は居室や子ども部屋として活用

外周壁と大黒柱で家をささえるスケルトン・インフィル構造となっている木造ドミノ住宅。1号棟の一階はオープンな空間で、実際の居住時は子ども部屋や寝室・居室としての利用を想定しています。無垢のパイン材は素足で歩くと気持ち良い。夏はべたつかず、冬はあたたかみがあります。適度に油分もあるため、メンテナンスしやすい素材です。

オープンな間取りが木造ドミノの魅力。床は北欧のパイン材(無垢材)で壁は土佐和紙の仕上げ。長押(なげし)の中に配線をまとめて通していることで部屋の間仕切り工事の際にも素早く電気配線を取り出すことができます。
オープンな間取りが木造ドミノの魅力。床は北欧のパイン材(無垢材)で壁は土佐和紙の仕上げ。長押(なげし)の中に配線をまとめて通していることで部屋の間仕切り工事の際にも素早く電気配線を取り出すことができます。

使い勝手の良い広い玄関土間や眺めのよい浴室も見どころ

玄関に広い土間を設けて、折り畳み自転車や暮らしの道具を置きつつゆったりと使える空間に。二階に設けた浴室はハーフユニットとしてサワラの板張りとしています。シンプルながら楽しく、気持ちよくお使いいただけます。

玄関土間は洗い出し仕上げ。
玄関土間は洗い出し仕上げ。
浴室はハーフユニットとして壁はサワラの板で。二階にあるため窓からの眺めも楽しめます。
浴室はハーフユニットとして壁はサワラの板で。二階にあるため窓からの眺めも楽しめます。

木や自然素材をふんだんに用いた住まい

相羽建設では木や紙や石など自然の素材で家づくりをしていますが、ソーラータウン八国山の家はいつも以上に木をふんだんに使っています。特徴的なのはやはり総板張りの外壁。ウッドロングエコという木材保護塗料に杉板を一枚いちまいドブづけして塗装しています。塗装によって太陽光で日焼けした際と近い状態になります。無垢の杉板での仕上げの場合、外壁への日光のあたり方によって日焼けの具合は変わりますが、ウッドロングエコの仕上げにすることで外壁の経年変化がゆるやかになります。

総板張りの家が建ち並ぶ様子は印象的です。
総板張りの家が建ち並ぶ様子は印象的です。
玄関ドアは広島の「ユダ木工」さんの木製ドア。明るい色が帰宅する家族や来訪者を元気にしてくれそうです。
玄関ドアは広島の「ユダ木工」さんの木製ドア。明るい色が帰宅する家族や来訪者を元気にしてくれそうです。
構造材は多摩産の杉材です。春や秋に山のバス見学会で訪れる東京の山の木を使っています。
構造材は多摩産の杉材です。春や秋に山のバス見学会で訪れる東京の山の木を使っています。

永く住み続けられる木の家とまちをみんなでつくろう

相羽建設ではふだん土地探しから注文住宅として家づくりをお手伝いをさせていただく機会が多いですが、価値観を同じくするご家族が「集まって住む」ソーラータウンのまちづくりや、永く住み続けられる建売住宅もおつくりしています。

ソーラータウン八国山は東村山駅から歩いて約15分ほどで、自転車であれば10分。近くには病院施設もあり、バスなど公共交通機関も通っています。車通りも少なく静かな環境で、子育てをされるご家族にも安心なエリアです。

これから造園家の小林賢二さんと協働で庭づくりもはじまっていきますが、家や家具、庭、コミュニティという一つひとつの要素を丁寧に考えながら、居心地がよく安心して暮らしていける家や街を、住まう人たちや職人さんやつくり手の方々と一緒に具現化していけたらと思います。

Movie

ソーラータウン八国山の見楽会にて

東京都東村山市の工務店「相羽建設」が造成・建築中の新しいまち「ソーラータウン八国山」での完成見楽会の様子から。

取材後記

大工さんや職人さん、スタッフみんなで家づくりやしつらえをして、完成見楽会の開催でソーラータウン八国山の現地に滞在をしながら、「いい街になりそうだなあ」とワクワクしています。販売中の1・2号棟は随時ご見学を受け付けております。さらに「あいばの家づくり学校」や「庭づくりワークショップ」も定期的にソーラータウン八国山で企画・開催をしていきますので、ぜひ足をお運びください!

話し手プロフィール

伊藤夕歩

広報統括|新築住宅事業部

伊藤夕歩

信州は浅間山のふもと御代田出身、東京都東村山在住。
住宅建築・リノベーションを行う地域工務店の広報の仕事や、広告や編集の仕事に携わっています。

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