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公園の伐採樹木利活用にわくわく!

まなぶ

公園の伐採樹木利活用にわくわく!

市内公園の伐採樹木活用から物語が生まれる

話し手:
相羽建設 不動産事業部
遠藤誠
場 所:
東京都東村山市

Taiken

こんにちは!相羽建設の遠藤です。
今回は、私たちの新しい取り組みの一つについてご紹介したいと思います。

市内公園の伐採樹木活用から物語が生まれる

当社の位置する東京都東村山市は面積17.14平方キロメートル、人口151,000人ほどの市です。その中で公園として管理されている施設は大小様々合わせるとなんと165にも上ります!

公園は地域の人のみならず多くの人々にとって有益な「施設」である一方で、管理者側から見ると問題山積なのが実情。当社では令和1年度に市が募集した民間事業者提案制度で「小中規模公園等の包括的民間委託などによって公園等の価値を向上させる提案」として採択をいただいてから行政と様々な関わりを持つ中で公園の実情を知る機会を持つことができました。

そんな中、公園所管の担当者から『今度、台風対策で伐採される公園の木を何とか利活用出来ないでしょうか?』との相談をいただきました。私たち工務店が木を活かす事業に取り組んでいる姿を知ってくださったうえで期待を寄せていただけたのだと思います。

とは言え、ご存知の通り木はただ切ればそのまま木材になるわけではありません。私が自宅で愛用している薪ストーブのための薪にしてしまうか?などとも考えましたが、せっかくここに大きな樹木があるならば物はためし。伐採後に製材、乾燥して何に活かせるか挑戦してみよう!ということになりました。

写真の樹木はコナラです。立ち枯れしてしまったので台風が来る前に伐ることになりました。『立ち枯れ…、中は腐っているかも…、』とドキドキしながら伐採に立会います。すると意外にも樹木の断面や芯の周辺はキレイな状態に見えます。60cmの径で長さ約4mの原木になりました。

他にも2つの公園の伐採樹木から製材して活かせそうなものを選別し、東京都新木場に運搬します。

いよいよ製材へ。

実は工務店で長く仕事をする私自身、広葉樹の製材を目の当たりにするのは初めてで、その迫力に大興奮!私よりはるかに永き年月を生きてきた木を伐採、製材することには強く感じるものありました。やっぱり活かせるものは大切に活かしていきたい!そう肌身で感じました。

低温の人工乾燥庫から材木として出てきた様子。しっかり乾いているように見えます。結構、割れも入りましたが、材積もそれなりに確保できました。

公園樹木を活かして地域の魅力を伝えたい

……いかがでしたでしょうか。公園の伐採樹木の利活用プロジェクトは現在はここまでです。大切なのはまさにこれから。この材をどう活かすか?このストーリーをどう輝かせるか?

公園所管の担当者の方に「これをぜひ市庁舎の来客のカウンターに使ってみましょうよ!」とか「公園のベンチにしましょうか?」など雑談ベースで話している段階です。先にお話した民間提案事業の走りとしてコロナ対策予算を元に公園の水車修理と包括管理委託契約をつい先日、結んだこともあり、その中でどう活かせるかも模索しています。

市民の多くは当市に沢山ある公園や緑を高く評価しています。

であれば、その裏側にある管理面での行き届いていない部分や改善できる余地を多くの人に知っていただき、さらに関わっていただく中できっとこの木は活かせると考えています。
またこの取り組み自体を市内外問わずお伝えする中で、多くの共感と理解を、そして応援をいただくことができれば、きっとそこから何か生れそうな気がしています。

取材後記

まだまだ道半ば、何が結果・成果になるかは分かりませんが、私を含めて当社が今まさに走りだした新たな取り組み(チャレンジ)を紹介させていただきました。このプロジェクトの続きを今後どの場所でお知らせできるかは分かりませんが、これからの進展を発信していこうと思います。

皆様ならどんな活かし方?伝え方を思い描きますか?
良かったらぜひ、私遠藤まで教えてください!

話し手プロフィール

遠藤誠

相羽建設 不動産事業部

遠藤誠

オートバイが大好き。バリバリ伝説に憧れ、16歳の誕生日に原付免許を、19歳の時に限定解除をしました。当時の愛車は赤のCB750FB!!現在バイクを手放してしまい復活を目指しています。今はもっぱらMotoGPを家族と一緒に楽しんでいます。

https://aibaeco.co.jp/hito-staff/hito-staff-297/

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