木の家づくり100Taiken

工務店の働く場所をつくる②

つくる

工務店の働く場所をつくる②

相羽建設 創業50周年事業「本社事務所のリノベーション」途中の様子から

体験名:
オフィスリノベーション
話し手:
相羽建設(株)新築住宅事業部|広報統括
伊藤夕歩
場 所:
東京都東村山市本町2-22-11
設 計:
小泉誠+Koizumi Studio・相羽建設株式会社
施 工:
相羽建設株式会社

Taiken

2021年5月下旬、3階の改修工事がひと段落し、本社勤務のスタッフは2階から3階へ引っ越し。いよいよ1階と2階の工事がはじまりました。完成お披露目は7月中旬。無事に完成できるか?現場ローテーションとやりくりをしながら追い込みの6月です!

大工による木工事が進む1・2階

改修工事中、5月下旬まで本社2階でスタッフが仕事をし、3階の工事ができあがったタイミングで2階から3階へ引っ越し。スタッフがいなくなった2階で解体工事を行い、いよいよ大工による木工時が始まっています。

2階の工事。社員大工の志村飛鳥さんと中山大工さん親子の3人が工事をしています。
2階の工事。社員大工の志村飛鳥さんと中山大工さん親子の3人が工事をしています。

現場総監督の荻野による「工事は建物の『上から下へ』・『奥から手前』へ進める」というセオリーにならい、階層ごとに工程を分けて改修工事が進んでいきます。スタッフもそのスケジュールにあわせて働く場所を変えていきながら、工事と通常業務の両立を行なっています。

一階の空間では大工の秋山棟梁が棚などの造作中でした。写真左の大きな四角の枠が何かわかりますか?
一階の空間では大工の秋山棟梁が棚などの造作中でした。写真左の大きな四角の枠が何かわかりますか?

1階も2階も既存の空間の解体後から工事がはじまったところで、空間全体のイメージが見える手前の段階ですが、人が通る場所に四角い枠ができたり、そこに計画されている手すりの様子から、家具デザイナーの小泉誠さんならではのディテールを見つけると「おお!」という気持ちになります。

1階から2階に向かう階段のところに四角い枠ができ、そこには縦に握れる手すりがあります。(写真中央)
1階から2階に向かう階段のところに四角い枠ができ、そこには縦に握れる手すりがあります。(写真中央)
2階天井は一部が剥がされている状態で、3階床下の配管や配線が見えて、オフィスや施設の工事ならではの場面です。
2階天井は一部が剥がされている状態で、3階床下の配管や配線が見えて、オフィスや施設の工事ならではの場面です。
大工の中山和弘さん。善弘さんの息子さんで、相羽建設の現場で一緒に活躍してくださっています。
大工の中山和弘さん。善弘さんの息子さんで、相羽建設の現場で一緒に活躍してくださっています。
大工の中山 善弘さん。職人歴50年を超えるベテラン大工さんです。相羽建設の職人さんの強みは「職人同士のコミュニケーションがとれていること」と。
大工の中山 善弘さん。職人歴50年を超えるベテラン大工さんです。相羽建設の職人さんの強みは「職人同士のコミュニケーションがとれていること」と。

外壁・屋上の補修後、足場が撤去された外観

工事の前半で進められていた外壁・屋上の補修が終わり、足場が撤去されました。
開口部となる窓サッシは既存を利用しつつ、今回は築25年鉄骨造建物の屋上床の防水工事とともに、外壁に用いられている窯業系サイデイング板の間のシール材の補修工事を行なっています。

今回の工事を担当している現場監督 荻野による、施工中の様子を紹介したブログのリンクもページ下部に記載しています。
ぜひ、ご覧ください。

3階に生まれた「3つの間」

先行して工事が行われた3階には、家具デザイナーの小泉誠さんとKoizumi Studioの皆さんによる計画・設計で「3つの間」が誕生しました。「紙の間」「土の間」「木の間」と名付けられた空間を写真でご覧ください。

「紙の間」(旧会長室)|契約書など紙に記しをする場所でもあるので、障子紙や壁紙の仕上げに。
「紙の間」(旧会長室)|契約書など紙に記しをする場所でもあるので、障子紙や壁紙の仕上げに。
「土の間」(会議室)|相羽建設の土台を会議する大事な部屋なので、珪藻土クロスを。そしてここが工事中の本社勤務のスタッフの仕事スペースになります。
「土の間」(会議室)|相羽建設の土台を会議する大事な部屋なので、珪藻土クロスを。そしてここが工事中の本社勤務のスタッフの仕事スペースになります。
「木の間」(Web会議などを行う空間)|フローリング+木の家具+壁を木と湯布珪藻土で仕上げる。
「木の間」(Web会議などを行う空間)|フローリング+木の家具+壁を木と湯布珪藻土で仕上げる。

小泉誠さんデザイン、登米町森林組合の木を用いたオフィスチェア

NHKの連続テレビ小説第104作目として放送されている『おかえりモネ』(https://www.nhk.or.jp/okaerimone/)の舞台にもなっている宮城県登米市。その町の森林組合と、家具デザイナーの小泉誠さんが一緒に開発をしている成形合板のオフィスチェアを、新しい事務所では採用することに。
プロトタイプの椅子を小泉さんが事務所にお持ちくださり、座り心地を体験しました。詳しくは次回の記事に。

登米町森林組合と、小泉誠さんが協働しているプロジェクト「kitakamiの木」のオフィスチェア(プロトタイプ)
登米町森林組合と、小泉誠さんが協働しているプロジェクト「kitakamiの木」のオフィスチェア(プロトタイプ)

話し手プロフィール

伊藤夕歩

相羽建設(株)新築住宅事業部|広報統括

伊藤夕歩

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