木の家づくり100Taiken
つくる
わくわく家づくり体験「こども工務店」
集まれ小さな職人さん!
- 体験名:
- 「こども工務店」
- 話し手:
- 相羽建設(株)広報部
吉川 碧 - 場 所:
- 相羽ワークス(東村山市)
Taiken
私たちにとって「家」ってものすごく身近なものだと思います。
けれど、その家をつくっている職人さんたちのことって、意外と知らなかったりしませんか?
実は大工さんの他にも、塗装屋さんや建具屋さん、水道屋さんや左官屋さんなど、ひとつの家をつくるのに様々な職人さんがかかわっているのです。
私自身、工務店に入社する前は家づくりの現場を見る機会って滅多にありませんでした。
「家づくりの職人さんっていったいどんなお仕事をしているの?」「どんな道具を使っているの?」など、普通に過ごしてるだけでは、なかなか知ることができないことってたくさんありますよね。
そこで、企画されたのが、家づくりに携わるプロの職人さんたちに、全12種類の手仕事を教わるものづくり体験「こども工務店」です。
毎年春に開催され、たくさんの子どもたちが参加してくれます。
その当日の様子をご紹介します。
左官屋さん
左官屋さんの職人技「掻き落とし」を使った、デザインプレートづくり。コテで表面を撫でて、そのあとスポンジで拭き取っていきます。
何度か繰り返すと埋まっていた砂利が浮き上がってきて綺麗な仕上がりに!
エクステリア
植栽や鉢植え、石や木材を自由にレイアウトしてオリジナルの庭をつくります。
子どもたちによってできあがる庭のカタチは様々。お花がいっぱいに置いた子や、木材や石を多く使って立体的なお庭にしたりと、創造力に驚きます。
大工さん
カンナがけやノコギリ体験の他に、今回はなんと上棟まで体験することができきました!
相羽の家を意識して、屋根にパネルや床に吹き出し口をつくったりと、OMソーラーの家になっていました。これにはスタッフも大興奮!
とびさん
職人さんと一緒にユンボを操縦して、サッカーボールをすくいます。
いつか自分も乗ってみたいなぁと密かに憧れています…!子ども達と一緒にきているお父さん、お母さんからも乗ってみたいとの声も多数。
水道屋さん
蛇口やバルブをしめて、水が流れるようにします。
ちゃんとしまってないと水漏れしちゃいます。水道といえば、普段見えているのは蛇口部分だけですが、中身がどうつながっているのかわかる貴重な体験です。
建築家
家をつくるには、まずは設計図が必要です。
さらにそれが立体になったらもっとイメージが膨らみますよね。はさみとのりと使って一枚の紙から立体的なおうちをつくります。
内装屋さん
ローラーやカッターを使って壁紙を貼る体験です。
中に空気が入らないように…、つなぎめをきっちり合わせて綺麗に見えるように……。とっても繊細な作業ですが、上手に貼れた時はとても達成感があります!
タイル屋さん
大小さまざまな形のタイルを並べて、オリジナル模様の鍋敷きをつくります。
こちらも子ども達それぞれの個性が発揮されるものづくり体験。並べた後は、タイル職人さんがきれいに目地を埋めて仕上げてくれます。
建具屋さん
今回は、相羽建設の家でよく使っている「吊り戸」をとりつける体験。
ドライバーを使って作業吊り戸専用のレールや金具を留めて、戸が開くようにします。吊り戸ってこうやって取り付けられているんだなぁと、個人的にも改めてなるほど!と思いました。
塗装屋さん
スプレーを使って「へのへのもへじ」を描いてみよう体験。
実際に外壁塗装などに使う専用のスプレーを使います。微妙な力加減でなかなか取扱いが難しいですが、みんなとても上手に使いこなしていました。
電気屋さん
電気回路をつなげて豆電球に明かりをつけます。
小学校のりかの実験のようなワクワク感。上手にできたらちょびっとずつ難易度をあげて、回路を増やしていきます。
板金屋さん
雨風から家を守ってくれる屋根や外壁をつくる板金屋さん。
今回はポリカーボネートにインパクトでビスを打つ体験でした。これをマスターすればちょっとした雨除けの屋根も自分でつくれそうです。
Movie
こども工務店
photo:寺島由里佳
映 像:BOO 前田比都美
取材後記
一日でいろいろな家づくり職人さんのお仕事を知れる貴重な体験でした。
事前準備や当日ご協力してくださった職人さんたちにも感謝です。
子ども工務店に参加した子ども達の中から、将来職人さんになってくれる子がでてきたら嬉しいなと感じています。
話し手プロフィール
相羽建設(株)広報部
吉川 碧
生まれも育ちもずっと東村山。海で浮いたりもぐったりするのが好きです。温度・触感・重力・見える景色…いつもと全然違う世界になるのが楽しくてしょうがないです。太平洋も日本海もどちらも良いですね。久しぶりに沖縄の海にも行きたいな。