木の家づくり100Taiken
つくる
結婚5年目のお祝い「木婚式」
家族の節目の思い出を、木と手仕事でつくる
- 体験名:
- 木婚式
- 話し手:
- 広報
吉川 碧 - 場 所:
- つむじ
Taiken
皆さんは「木婚式」をご存知でしょうか?
金婚式や銀婚式は聞いたことがある方も多いと思いますが、実は「木婚式」も結婚5年目の節目のイベント。
相羽建設とものづくりを協働している家具デザイナーの小泉誠さんから「一緒にやってみませんか?」とご提案いただき、2023年の『つむじ、暮らしの文化祭』で木婚式を初開催することになりました。こちらの記事ではイベント企画から開催までの様子をご紹介します。
家族の節目の思い出を、木と手仕事でつくる
木婚式は結婚5年の節目。
地面にしっかり根を張りはじめて、家族という木に育ったお祝いの機会。
木を知り、木を感じ、木を楽しみ、思い出をつくります。
私自身、小泉さんにお話をいただいた時に初めて木婚式の存在を知りました。木と手仕事で豊かな暮らしを提案する工務店だからこそできる、「木」の魅力を体感するお祝いの場をつくってみましょう!とお声がけいただき、一からイベント内容を考え、つくることからはじまりました。
結婚5年目というと、夫婦の暮らしが馴染んできたり、子どもが産まれたり、家を建てたり……など、ご家族ごとに暮らしのステージが少しずつ変化していくタイミングかと思います。
例えば、
・家族との思い出づくりをしたい
・節目のお祝いを大事にしたい
・コロナ世代で結婚式をしない選択をしたけれど、落ち着いてきた今、ささやかにお祝いしたい
などなど
そんな方々に、5年を振り返りちょっとしたお祝いの機会として木婚式をご利用いただけたら嬉しいなと考えました。
木にまつわる体験イベントということで、木のワークショップやお菓子づくり、木をモチーフにしたお祝いの品々を検討。今までのつながりのある方々にご協力いただきながら、試作を重ねてイベント内容をまとめていきました。
木を知り、木を感じ、木を楽しむ「木婚式」を開催!
せっかく企画したなら実際にやってみよう!ということで、2023年11月4日(土)「つむじ、暮らしの文化祭」の会場にて、木婚式の初お披露目となりました。イベント当日の会場内はたくさんの木の屋台が立ち並び、多くの来場者の方々で賑わっていてとても楽しい雰囲気。
実はちょうど私自身が結婚5年目だったということもあり、今回は私の家族(いとう家)3名で木婚式を体験させていただきました。
木婚式らしくブーケ・ブートニア・髪飾りは「木」をイメージして、職人さんが家づくりの際に木材から削り出す“かんな屑”を使ってつくられています。かんなブーケを製作してくださったのは、元AIBAスタッフの小川敏子さん。時々つむじのイベントでもかんな屑を使ったワークショップを開催されています。
かんなでつくるお花とドライフラワーを組み合わせたナチュラルな風合いがとても素敵で、身につけていると特別感がありました。ドライのため、持ち帰ってインテリアとして飾っても長く楽しめるのも嬉しいポイント。目に触れるたびにお祝いいただいた日のことを思い出してあたたかい気持ちになります。
祝辞は長年相羽建設とお仕事を協働いただいている、ベテラン大工の益子友三さんがしてくださいました。いつも朗らかで笑顔が素敵な益子大工さん。
木(=家庭)にはそれぞれ個性があり、樹種や育った環境によって多様に成長していくのが木の魅力……という、普段木を扱う仕事をしている大工さんならではの言葉に、とても前向きな気持ちになりました。
そして当日イベント出店いただき、更に鏡開き用に酒樽とお酒を提供してくださった豊島屋酒造の田中孝治さんからも「鏡開き」のルーツについてお話をいただきました。昔、武士が出陣の際に味方の気持ちを鼓舞しようと、振舞酒として酒樽を割ったことが由来とのこと。
家族3人で鏡開きをした後、会場にいらっしゃる皆様と乾杯をしました。
「木」を体感するワークショップを楽しむ
お祝いの儀式が終わった後は室内に入り、「木」をテーマにしたワークショップを開催。私たち夫婦は木のスプーンづくり、そして子どもは木のクッキーづくりをそれぞれ行いました。
木のスプーンは、広島県の家具メーカー「若葉家具」さんと小泉さんが一緒に企画してくださったワークショップ用キットからナイフで削り出してつくります。まずは好きな樹種を選ぶところから。濃い色や淡い色などいろいろありどれも魅力的で悩みましたが(笑)、私はチェリー、夫はホワイトアッシュの樹種を選びました。
「木」のお菓子を味わう
両親がスプーンをつくっている間、息子は祖母(私の母)とAIBAスタッフの立田さんと一緒に木のクッキーづくりを行いました!ジップロックに材料を入れて混ぜてこねて……全部で3種類の生地をつくったら、木の形をした型抜きでポンポン型を抜きます。最後はオーブンで焼いてできあがり!(小さな子どもでもつくりやすい方法を考えてくださった立田さんに感謝です!)
木をテーマにしたもう一つのお菓子。入刀用のケーキとして、丸太の形が可愛らしいブッシュドノエルを立田さんにつくっていただきました。リンゴのコンポートを添えた可愛らしいケーキ。
家族3人で入刀し、切り分けたケーキに息子がつくった木のクッキーをつけてみんなで美味しくいただきました。
家族の記念の日の思い出になる「木」のアイテム
最後に、『つむじ、暮らしの文化祭』リーダーの栗林さんから記念品をいただきました。
中身は小泉さんがデザインした「なかよしこけし」でした。宮城県の登米町森林組合さんの広葉樹でつくられた可愛らしい二つのこけし。置き方や角度を変えるとちょっと離れたり、また寄り添ったり。まるで人生の苦楽を共に歩み続ける夫婦のような情緒あふれる一品。
結婚して5年目となり、夫婦ともに仕事に家事に育児に……と翻弄されながらの日々ですが、落ち込むことがあってもこのこけしを見ると「まあ、そんな時もあるよね!」とほんのり前向きな気持ちになれる気がします。
結婚5年目、つながる人に感謝をしながら、家族のこれからが楽しみになる「木婚式」
家族でこのようなお祝いの場を設けることができて、私たち家族ももう5年目になるのかとしみじみしました。
当初は、「初めての木婚式なのでまずはスタッフとしてお試し開催でやってみよう!」というイメージでしたが、ご協力くださった皆様のおかげでもはや本番開催のクオリティとなり本当に感謝の気持ちでいっぱいです。私たち家族としても思いがけずこの5年を振り返る機会にもなりました。
木婚式にご興味のある方は是非、相羽建設へお問合せください。
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【結婚5年目のお祝い】木を知り、木を感じ、木を楽しむ「木婚式」
取材後記
相羽建設の新しいご提案としてはじまった木婚式。
これからも続けていきたいと思いますので、皆様からもアイディアがありましたら是非お聞かせください。
そして木婚式をやってみたい!という方も大歓迎です。
思い出づくりや記念日のお祝いとして、家族で素敵な1日を過ごしてみませんか?
話し手プロフィール
新築住宅事業部・広報
吉川碧
家具デザイナーの小泉誠さんに自宅を設計いただき、2023年2月から家族3人で相羽建設施工の家で暮らしています。家づくりや暮らしのことを日々発信中。