第11回 外構＆細部のつくりこみ｜いとう家の家づくり

家とつながる造園計画

家の工事も終盤となり、本格的に造園計画がはじまりました。庭のデザインは、相羽建設の拠点「つむじ」を造園いただいてからずっとお世話になっている、造園家の小林賢二さんに手がけていただくことに。

打合せの際の「息子が好きなミカンやブルーベリーを植えたい」「車止めがほしい」といった僕たちの要望を取り入れながら、石と植栽が共に美しく映える小林さんならではのプランを提案いただきました。四季の移り変わりも楽しみです。

外部と内部、細部の丁寧な施工

造園計画に関わるデッキ工事も進行中。デッキ下は収納要素やメンテナンス面を考慮しコンクリートにしました。設計者の小泉誠さんの提案により、腰掛けられるよう四角い穴が設けられ中央には季節を感じる木が植わります。

室内工事も同時に進行。浴室には小泉さんから提案いただいた「役物タイル」が使用され、四隅のなめらかな曲線により上品な空間となりました。きめ細やかな施工はタイル職人の里美タイルさんによるもの。家族みんながリラックスできるお風呂時間となりそうです。

建具は居間、キッチン、仕事場とそれぞれこだわりのディテールのため、この日は建具職人の大内さんが現場で吊り込みや納まりの微調整をしてくださっていました。住んだ後も扉を大事に扱いたくなる、とても丁寧な作業風景。複雑な建具の制作は建具屋の青建社さんによるもの。

空間を引き立てる照明計画

実は以前から着々と進められていた照明計画。現場定例打合せのたびに、何度も照明のサイズや位置を確認する小泉さんとKoizumiStudioの皆様。1階下屋の照明はとくに熟考されていて、いとう家の見どころの一つとなる一風変わった照明デザインです。

他にも洗面、2階居間、階段横カウンターなど、空間や家具と一体となった照明がいたるところに計画され、光の明暗により深みのある空間演出に。家にいながら旅館に泊まっているような雰囲気にワクワク！