住まいの実例100Life

戸建てリフォーム
美しい建築を感性で彩る
二世帯戸建住宅リノベーション
- 建物名:
- 戸建リノベーション
- 場 所:
- 東京都国立市
- 住い手:
- A邸(ご両親+ご夫婦・お子様1人)

Life
今回ご紹介するのは国立駅からほど近い閑静な住宅街に佇むA様邸。長年に渡り、美しく豊かな暮らしを提案してきた設計事務所『住まい塾』が設計した二世帯住宅を購入し、相羽建設にリノベーションの設計施工を依頼されました。
「美術館にいるよう」 住まい塾設計の美しい建築を住み継ぐ
結婚当初から国立のマンションに暮らし、この街が大好きになったというA様ご夫婦。お子様が小学校に上がる前に、都内に暮らしているご主人の両親を招き、国立で二世帯住宅を考えはじました。



「建築やインテリアを考えるが好きで、注文住宅を建てたいという想いがありましたが、エリアを限定しての新築二世帯住宅はなかなかタイミングや予算が合わず…。考え始めて2〜3年、建築費は上がっていき、いよいよどうしようかなという時にこの家に出会ったんです」とA様。現地を実際に訪れ、木や土といった自然素材をふんだんに使った空間や、角をとった漆喰壁、アイアンの手すり、繊細なラインの建具…と、細部にわたるこだわりに触れ、一から作らずともここならば自分達の理想の暮らしが実現できるのではないかと中古住宅購入+リノベーションという選択をされました。


リノベーションの設計を担当した太田礼美さんは過去に住まい塾の勉強会に参加し、その空間の魅力を十分に知っている一人でした。今回一番大切にしたことは今ある空間の質感を損なわなず、馴染ませることだそう。過剰に手を加えすぎず、美しい建築を美しく住み継ぐことを第一に考えました。


「暮らしてみるとディテール(細部)の作り込みに改めて関心します。まるで美術館にいるようです」とA様。そのこだわりがつまった空間の魅力とA様の感性に彩られたインテリアや暮らしぶりを伺いました。



家族と穏やかに暮らせる住まいに
1階は親世帯、2階・ロフトは子世帯というA様邸。玄関は互いの生活の時間やスタイルを配慮し、2つに分けることに。子世帯の玄関を新設しました。



子世帯は2階のキッチンを改装、その他は大きく変えずに補修中心に工事を行いました。1階は高齢のご両親のため、暮らしやすさを最優先に考えました。和室2つを段差なく繋げ無垢フローリング張りの一室空間にした上で、居間と寝室に。間は簡易的にカーテンで仕切るようにし、来客時以外は繋げて利用できるようにしました。その他、浴室は保温性が高く、滑りにくいユニットバスに変更。お手洗いも寝室のすぐ傍に新設しました。

「水回りや間取りのことなど太田さんが親身になって相談に乗ってくださり、おかげさまで穏やかな毎日です」とお母様。取材の合間にもお孫さんが遊びに来てにっこり笑顔。充実した新生活が伺えました。






家具から小物まで、セレクトセンスが素晴らしいA様。注文住宅を建てたらさぞ素敵な住まいができただろうなと思う一方、このどこかなつかしく落ち着いた雰囲気の住まいだからこそ、ご両親は心穏やかに過ごすことができ、またA様夫婦の感性が際立つ魅力的な空間ができたのではないかとも思います。
この美しい建築がA様の暮らしと共にこれからどのように味わいを増していくのか私たちも楽しみです。
設計者紹介
相羽建設のメンテナンスリフォーム部門「あいばこ」にて多くのリノベーション設計を担当されているインテリアデザイナーの太田礼美(おおたあやみ)さん。
今ある建物の良さを見極め、住まい手さんの暮らしや好みに合わせて、細部にこだわって設計をされています。
あいばこブログにて太田さんのコメントと主に担当物件のご紹介をしております。
ぜひ併せてご覧ください。
あいばこブログ「太田さんのご紹介!」
https://aibaco.jp/blog/blog-10360/
Movie
【ルームツアー】美しい建築を手仕事と自然素材で再生するリノベーション|住まい塾×相羽建設
閑静な住宅街に佇むこちらのお宅は、長年に渡り、美しく豊かな暮らしを提案してきた設計事務所《住まい塾》が設計した住宅です。
2023年、新しいオーナーがこの住宅を購入され、リノベーションをすることに。
生まれ変わった住宅を、リノベーション設計を担当された太田礼美さんにご紹介いただきました。
設計:住まい塾
リノベーション設計:太田礼美
リノベーション施工:相羽建設
取材・撮影:太田礼美・伊藤夕歩・猪股恵利子(相羽建設)