住まいの実例100Life

自然の光とともに暮らす

木造一戸建て

自然の光とともに暮らす

昼間は外からの陽の光をとりこみ、夜は必要最小限の灯りで過ごす、自然本来のリズムに沿った暮らし。

建物名:
木造一戸建て
場 所:
東京都国立市
住い手:
K邸(ご夫婦+お子様)

Life

 昼間は外からの陽の光をとりこみ、夜は必要最小限の灯りで過ごす、自然本来のリズムに沿った暮らし。暮らしはじめて8年ほど経つK様のお住まいを訪ねました。

家づくりストーリー

周辺は畑が広がり、のんびり歩いている人も多い穏やかな街並み。「散歩できる街というのがとても気に入っています」と語るK様。2年前に飼いはじめた犬のクーちゃんと朝の散歩がてら、とれたて野菜を買って帰るのが日課になっているそうです。
 さて、K様が家づくりを考えはじめたのはお子様の小学校入学がキッカケでした。土地探しをする中で出会ったのが今の場所。分譲地だったため、入居時期や世代が近いご家族が多く、みなさん今でもとても仲良しなのだそうです。「工事中は家族でよく現場を見に行きましたが、子ども達もすぐに仲良くなって遊んでいて、ご近所さん同士のつながりがあることが嬉しかったです」とK様。

自然の光が差し込む明るい家

昼間は外からの明るい光が差し込む室内。「家族みんな、自然の光の中で一日を過ごすのが好きなんです」とK様。以前の家はあまり日が当たらず常に電気をつけていなければならなかったそうです。今のお住まいでは、窓を大きくとったり吹抜けをつくることで、朝昼はあまり照明に頼らず外からの日の光をとりこみ、夜は必要最低限の灯りでしっとりとした暗さの中で過ごす……そんな自然本来のリズムに寄り添った暮らしを楽しまれています。
 また、当時の家づくりの想い出をお聞きする中で「職人さんたちが気持ちを込めてとても丁寧に作ってくれました」とのお話も。キッチンの引き出しなどの建具は、もともと持っていた食器の数や大きさを伝えるとピッタリ収納できるようにつくってくれたり、デッキ工事の際には大工さんが「みんなでデッキでくつろげるように」と手づくりの小さなテーブルをプレゼントしてくれたこともあったそうです。そのテーブルは今でもキッチンの下に大切にしまってありました。「現場もきれいで、親切な職人さん達で嬉しかったです」と笑顔で語るK様。なんとも素敵な家づくりのエピソードでした。

愛犬のクーちゃん
愛犬のクーちゃん

住まいの見どころ紹介

【リビング・ダイニング(1F)】

 1階は壁で仕切らないワンルームにしたいと希望していたK様。ダイニングとトイレの間など必要な箇所にのみ間仕切り家具を設置し、ゆったりとした空間になっています。家の中にあるテーブルやイスなどの家具は、国立市の個展で出会ったという長野県の家具作家さんの作品。もう20年以上愛用しているそうです!とくに奥様はご家族といろいろな場所を旅しながら、お気に入りの家具や雑貨を見つけるのが大好きとのこと。

リビング・ダイニング・キッチンがひとつになった空間
リビング・ダイニング・キッチンがひとつになった空間

【子ども部屋(2F)】

 2階は子ども部屋や寝室、浴室となっています。その中で白く塗られている天井や壁はなんとご家族全員でDIY塗装したもの!家の中に家族それぞれの手しごとが想い出となって残っていました。

ガラス作家さんによる、カボチャがモチーフのペンダントライト
ガラス作家さんによる、カボチャがモチーフのペンダントライト

お料理好きの奥様の「一度にたくさんの食器や調理器具を置けるようにしたい」との希望から、壁一面をオープンキッチンとしました。床にはタイルを貼り、水や油がはねてもお手入れしやすくなっています。また、奥はパントリーになっていて、以前の家で使っていたキッチン用の作り付け棚(ご主人お手製!)がそのままピッタリ納まるよう設計されています。「広くてとても使いやすいキッチンです」と奥様もにっこり。

壁付けの給排気口
壁付けの給排気口

建物・空間紹介

玄関
玄関
サワラのハーフユニットバス
サワラのハーフユニットバス
階段
階段

取材後記

 取材の中で、行きつけの農家さんやお菓子屋さんなど家の近くにお気に入りのお店があるのが嬉しいというお話や「お散歩するのが楽しい街」という言葉がとても印象的でした。家とともにずっと住み続けていく街、私も大事にしていきたいなぁと感じたのでした。
(文:広報 吉川)

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