住まいの実例100Life
木造一戸建て
じっくりと手をかけて暮らす
北側の大きな窓と吹抜けから明るい光を呼び込んだ、心地良い住まい
- 建物名:
- 木造一戸建て(i-works)
- 場 所:
- 東京都小金井市
- 住い手:
- A邸(ご夫婦+お子様1人)
Life
今回取材で訪れたのは3人暮らしのA様のお住まい。
周りは閑静な住宅街でありながら梅林や畑などの自然もある穏やかな場所です。この地に住みはじめてから9年を経たご家族に暮らしぶりを伺いました。
家づくりストーリー
以前は社宅住まいだったA様。庭仕事をしたり、子どもがのびのび暮らせるように……と考えはじめたことが家づくりのキッカケでした。
「初めの頃は決まっていた計画を断念したり、家づくり自体をあきらめようと思ったことも何度かありました。そんな中、住宅雑誌で見てずっと気になっていたOMソーラーの家の見楽会に行ってみたんです。そこで出会ったのが当時営業だった佐々木さんでした。家についてとにかく熱く語ってくれました」と出会った頃の様子を思い出して笑顔で話してくださった奥さま。
じっくりと手をかける暮らしを大切にしたいと考えていたA様ご家族にとって、自然素材の家づくりは、とても共感できるものでした。
※OMソーラー:太陽熱を暖房や給湯に利用するソーラーシステム
北側からの優しい光
北に向けられたA様のお住まい。南にお隣のお家が迫っていたことや北から梅林などの緑が眺められることで思い切って北側に大きな窓と吹抜けを設け、日中の明るい光を室内へ呼び込んでいます。
「土地探しで見てきた土地は50以上はあったと思います。その度に佐々木さんも来てくれて包み隠さずアドバイスをくれました。この土地を見た佐々木さんが『北向きだし中途半端な土地ですねぇ~、でも!!OMソーラーで建てるなら面白い土地ですね!』この言葉が背中を押してくれました」と奥さま。
家を建ててから9年。リビングの床は経年美化で味わい深い色になっていました。家にある家具は長野県出身の奥様が学生時代、よくお店の前を通りずっと気になっていたという松葉屋家具店のもので、ご夫婦が結婚時に購入されたという想い出の品。床も家具も年月を重ねるごとに家全体に馴染んでいるようでした。
ダイニングからはモミジやマンサクなど四季の変化に富んだお庭の様子が眺められたり、朝の清々しい光が差し込む中で朝食を楽しめたり……ここは家族みんなが一番心地よく過ごせる場所です。
キッチン
キッチンは奥さまのこだわりスペース。ご自身でタイルを選んだり、食器棚には知り合いの作家さんのつくったカーテンを使用。よく雑貨屋めぐりをされるそうで、可愛い食器がたくさん並んでいました。
「手間をかけることが好きなんです」と言う奥さまは、お料理で使うドレッシングもお手製のもの!「しその葉やバジルをビンに入れて水を張って冷蔵庫で保存しておくと長持ちしますよ~」と教えてくださいました。
2階スペース
2階の吹抜けからは窓いっぱいにひろがる梅林が眺められます。カッコウやウグイスが遊びに来ることもあるそうです。3帖の小さな和室は「畳の香りがして落ち着く」と、ご主人お気に入りの居場所。子ども部屋は本をたくさん収納できる工夫がされ、ロフトは息子さんの趣味室になっています。
2階のどこにいても吹抜けからのやわらかい光がさしこみ、とても居心地良く過ごせるのが嬉しいところ。
建物・空間紹介
取材後記
「ここに住みはじめてから、ご近所同士での交流ができました。庭先での挨拶やお向かいのおばあちゃんの家の木を切りに行き、そのお礼に果物を頂いたり。みんな仲良しなんです」と嬉しそうに話してくださったA様。周りの人との日々のつながり、本当に素敵な土地との出会いだったのだなぁと、私も嬉しい気持ちになったのでした。
(記:広報 吉川)