住まいの実例100Life
建築家と建てる家
まちに開く豊かな居場所
ソーラータウン西所沢 建築家 田中敏溥さんとつくる住まい
- 建物名:
- 木造一戸建て(建築家と建てる家)
- 場 所:
- ソーラータウン西所沢
- 住い手:
- F邸(ご夫婦)
Life
「向こう三軒両隣り」皆がお互い様の気持ちで暮らす緑豊かで蔵が建ち並んだような景色が美しいソーラータウン西所沢。そんな暮らしを求めていたご夫婦の暮らしぶりを訪ねました。
ストーリー
緑あふれる長閑な街並みの中で、時折聞こえてくる子どもたちの楽しそうな遊び声。ここは全22棟の家が建ち並ぶ、相羽建設の分譲地「ソーラータウン西所沢」。この街に住みはじめて3年目になる相羽建設のスタッフでもある布施夫妻に、家づくりのきっかけと現在の暮らしぶりについて伺いました。
「みんなで"共生する"という住居のあり方に興味を持っていた」という順さんと朝子さん。しかし理想の環境はなかなか見つからずあきらめかけていた時、偶然チラシで見つけたつむじモデルハウスに出かけました。「対応してくれたスタッフの照美さんに共生のことを話したら、『向こう三軒両隣』をテーマにしたソーラータウン西所沢を紹介してもらったんです。お話を伺ったタウンの住まい手さんが家の中を案内してくれたり、BBQに招待してくれたり……その懐の深さやお互い様で暮らしている心の豊かさに惹かれて、すぐにここに暮らすことを決めました」と朝子さん。
人が集う暮らしのへそ
2階リビングの中心にある一枚板のテーブルは、脚をたおせば座卓にもなり大人数で食卓を囲むこともできる二人のお気に入り家具。「リビングは夫婦だけではなく、5〜6人がいるイメージで空間づくりを考えました。お互いに人を招いて食事をしながら会話を楽しむ時間がとても好きなので」と順さん。小上がりの畳スペースも大勢が来た時にはベンチがわりになり、椅子に座っている人と目線の高さを変えずにお喋りできるのが嬉しいところ。このテーブルを中心に広がる豊かな暮らしの時間。
また、現在つむじモデルハウススタッフとしても活躍し、本誌の「つむじ通信(P.17)」では、自邸のDIYやお手入れのコラムを連載中の朝子さん。「自分の家だからこそ細工したり和紙を貼ったりできるし、手をかければちゃんとこたえてくれる自然素材というのが、今までの賃貸生活からの大きな変化です。今の仕事にも活かされて、誰かの役に立てるのが嬉しいです」とニッコリ。
住まいのみどころ
■住みびらくアトリエ■
和紙作家(Lasen)としても活動している朝子さん。街に面した一室をアトリエとして使っています。「道ゆくご近所さんたちにも楽しんでもらえるように、いずれはアトリエでの制作風景がこのタウンの日常になったら良いなと思っています」とお話しくださいました。
■暮らしを彩る作家さんの作品■
自身が施工した和紙での空間づくりはもちろん、家の中にはたくさんの作家さんたちによる作品があり、それぞれが暮らしのアクセントになっていました。素材や色の組み合わせによって見た目の印象も素敵に変わり、手をかける楽しみも伝わってきます。
建物・空間紹介
取材後記
右の写真は「建て方」の日に2階に上がって大工さんたちと撮ったもの。「私たちの大切な思い出の一枚です」と笑顔で振り返るご夫妻。いろんな人たちが関わってできあがる家というのは、その思い出も含めてご家族にとっての一生の宝物だなぁと感じます。素敵な暮らしぶりに心があたたまった一日でした。
(記:吉川)