住まいの実例100Life
建築家と建てる家
明るい土間がある大らかな家
建築家 田中敏溥さんとつくる住まい
- 建物名:
- 木造一戸建て(建築家と建てる家)
- 場 所:
- 埼玉県所沢市
- 住い手:
- H邸(ご夫婦+お子様3人)
Life
太陽がふりそそぎ風が気持ち良く抜ける見晴らしのよい高台に建つOMソーラーの家。 ここに暮らしはじめて11年ほど経つ5人家族の早川邸の暮らしをたずねました。
ストーリー
今回ご紹介するのは、竣工から11年目を迎えた早川邸。当社専務の早川真さんとコーディネーターの照美さん夫婦、そして育ち盛りの子どもたち3人の住まいです。相羽建設創業者の娘として、 OMソーラーの家で快適に過ごしてきた照美さん。 結婚当初は賃貸暮らしでしたが、子どもの誕生をきっかけに、照美さんの実家のような、より良い子育て環境を求めて家づくりをはじめました。基本設計は、建築家の田中敏溥さんに依頼。南側に広い土間があるプランに感動し、ほぼ原案通りの間取りに。施工は当時、現場監督をしていた真さんが担当。「メンテナンスのしやすさを重視する夫と、お客さんに伝えられる家にしたい私、要望をまとめるのが大変でした」と照美さんは笑って振り返ります。こだわりが詰まった住まいの住み心地や、現在の暮らしぶりを伺いました。
床座でゴロリとみんなが寛げる空間
玄関を入ると広がる、明るい土間と吹き抜けが開放的なリビング。真さんが選んだケヤキの大黒柱が来客を出迎えます。早川家は一枚板の座卓を囲う、床座の暮らし。夫婦揃ってお酒が好きなことや、人を招くことが多いライフスタイルを反映した間取りです。その他、家事動線がワンフロアで完結するよう田中さんに依頼しました。キッチン脇、1階のファミリークローゼットに洗濯機が置かれ、家事時間を短縮。家族が普段使う荷物はファミリークローゼットに、季節外の物は2階のWICにすっきり収まっています。暮らはじめて11年目を迎えた感想を「居心地がいいですね。掃除をして、外をぼーっと眺めるのが好きな時間です」と照美さん。特に寒い冬の朝はOMソーラーの力を感じるそう。また、帰宅するとまず靴下を脱ぐのが早川家のお決まりです。年中さらっとした快適な環境で、子どもたちは健やかに育っています。
住まいのみどころ
■子どもと共に育つ住まい■
土間から庭に出て、仲良く過ごす子どもたち。時にはリビングで宿題をしたり、個室で読書をしたり。一人になれる場所を確保しつつ、間取りを作り込み過ぎなかったことで、気分や成長に合った居場所が家中に散らばめられています。
■家族で手を加えて住み継ぐ■
真さんが選び抜いた素材の良さが、早川邸の外壁や内装の綺麗さに繋がっています。「家族で手を加え続け、この先何十年と住んでいきたいです」と、話す照美さん。思い出がたくさん詰まったこの家を、子どもたちが住み継いでくれることでしょう。
建物・空間紹介
取材後記
取材日は雪が散らつき底冷えでしたが、子どもたちは薄着かつ裸足で過ごしていて元気一杯! さらに驚いたのは、早川邸のエアコン導入は2018年。以降も夏の日中以外はほぼ使用せず、扇風機のみで過ごしているそう。普段にも増してOMソーラーによる快適な環境を実感しました。
(記:ライター大川)