住まいの実例100Life
戸建てリフォーム
木と陽の温もり溢れる戸建てリノベ
木の素材感に包まれた、子育てにいい静かな住空間になりました。
- 建物名:
- 戸建リノベーション
- 場 所:
- 東京都世田谷区
- 住い手:
- H邸(ご夫婦+お子様4人)
Life
今回ご紹介するのは、ご夫婦と息子さん4人で賑やかにお住まいのH様邸。理想の空間を予算内で実現するため、H様がお探しになった中古の二世帯住宅を相羽建設の施工でフルリノベーションしました。
ストーリー
大工のお父様の影響で建物や家具がお好きなご主人。以前お住まいだった賃貸の戸建も手を加えていたそう。手狭になったことから家を探し始め、建築家・伊礼智さんの著書『「小さな家」70のレシピ』をきっかけに相羽建設と出会いました。「伊礼さんの本はそれまで見てきた家と違って、木の素材感が素敵でハッとしましたし、家づくりの考えに共感しました」とご主人。「相羽建設は要望を聞いてくださるんですけど職人気質もあってブレない軸みたいなものを感じましたね」。奥様も「モデルハウスの『つむじ』を訪れて、こんな家に住みたいって思ったんです」と振り返ります。子育てにいい静かな住空間ができたと、こだわりが詰まった住まいに満足していらっしゃる様子。みどころや住み心地を伺いました。
様々な表情を生むR天井の2階LDK
生活の中心となるLDKは、日当たりを考慮して2階に設けました。
大きな引き戸を開け放つと、バルコニーが第二のリビングのように続きます。「『つむじ』のようなせり出したバルコニーが、お庭に出る感覚でいいなと思ってお願いしたんです」と奥様。ご夫婦揃ってお気に入りは弧を描く天井。夜には間接照明がふわりと広がるそう。「旅行から帰ってきてもうちがいいよねって言っています。うちにいるのがいつも嬉しくて」と奥様が声を弾ませて教えてくださいました。ご主人も「担当の和田さんにイメージを伝えたら、きちんと形にしてくださって」と微笑みます。キッチンは家族の気配を感じつつ、リビングダイニングから見えにくい造りにして空間をスッキリと。ご主人がDIYをした家具や、アンティークの照明などが馴染みます。「伊礼さんの本に、家具は低い方がいいとあったので、大工の工藤さんにお願いしてダイニングテーブルの脚を切ってもらったんです」とご主人。理想の暮らしをご自身の手で造り上げていらっしゃいます。ご家族が成長するにつれてどんな住まいになっていくのか、これからも楽しみですね。
住まいのみどころ
■随所に散りばめられたおもてなしの心■
ご主人が牧師をなさっていることから、来客が多いH様邸。友人たちにも気軽に泊まってもらえるようにと、水廻りも備えたゲストルームを設けました。どの空間もご主人がDIYした家具が彩り、ご夫婦のおもてなしの心を感じられます。
■リノベーションで明るく変化■
室内だけでなく、庭やデッキなど外の空間も美しく生まれ変わりました。造園は「つむじ」の庭を手掛けた小林賢二さんに依頼。エントランスから庭のデッキへと回遊できる造りで、家の外をぐるりと息子さんが走り回ります。
建物・空間紹介
取材後記
コロナ禍にも関わらず取材にご協力いただいたお礼をお伝えすると、ご主人がお祈りをしてくださいました。すると教会でなくても神聖な空気に。木のフローリングにゴロンとなって過ごすお子様を眺めながら、少しでも早く平穏な毎日が戻りますようにとお願いしました。
(記:ライター大川)