住まいの実例100Life
マンションリフォーム
北欧の風が抜けるマンションリノベ
床の張り方をかえて緩やかな空間の使い分けを成功させた北欧スタイルのマンションリノベ
- 建物名:
- マンションリノベーション
- 場 所:
- 東京都日野市
- 住い手:
- A邸(ご夫婦)
Life
今回ご紹介するのは、ご夫妻でお住いのA様邸です。給湯器の不具合をきっかけに、約20年暮らすマンションの一室をリノベーションしました。ご主人は山小屋、奥様は北欧の雰囲気が好み。Instagramで見かけた相羽建設の施工事例を気に入り、お問い合わせくださいました。
ストーリー
「第一の要望は、和室をリビングと一体にすることでした」(ご主人)。生活スタイルに合わず別々の空間になっていた和室を、リビングと同じフローリング続きに変更しました。ポイントは「リビングの既存フローリングと同じオーク材でも、緩やかに空間が分かれるように思い切って張り方をヘリンボーンに変えたんです」と、設計担当の太田礼美さん。また上の棚を取り払ったキッチンからも、窓の外の緑が大きく見えるようになり、「マンション一室のリノベーションでも、こんなに変わるなんて!」と、奥様が嬉しそうに微笑みます。太田さんと共にこだわりやお気に入りの点などを伺いました。
見せて隠してのLDK
和室の押入れだった場所は納戸に変更しました。掃除道具をはじめ、食料なども収まる容量があり、パントリーの役割も果たします。また、エアコンの配線は垂れ壁裏に通すことで、LDKが一層スッキリした印象に。漆喰塗りの壁と木のナチュラルな空間に、北欧の作家さんのペンダントライトや小物、グリーンが映えます。キッチンは、お持ちの家電や器に合わせて棚を造作しました。こだわりのアイテムは、シャモットタイル前に通したパイプに吊るして収納。見栄えの良さと使いやすさを兼ね備え「キッチンの広さは変わりませんが、料理しやすくなりました。リビングダイニングから見えない位置に作ってもらったタオル掛けもヒットです」と、料理が得意なご主人も満足な様子です。
思いがけず生まれたお気に入りの過ごし方
当初の要望にはなかったリノベーション箇所がそれぞれのお気に入りになっています。ご主人は檜の縁側。ランタンを置いて食後の晩酌、先日は天体望遠鏡を出して中秋の名月鑑賞と、縁側がある暮らしを満喫しています。「縁側は全くグラグラしなくて、大工さんに作ってもらうと違いますね」と話す奥様は、広くした洗面室で過ごす時間が長いそう。朝はラジオを聴きながら身支度。本棚もあるので、椅子に腰掛けて読書をしたり、窓の外を眺めながらアイロンを掛けたり。「窓があることで、これまでなかった景色が見えて新鮮です」(奥様)。洗面台は犬も洗えるように大きいシンクを選びました。今後はワンちゃんとの賑やかな暮らしも楽しみですね。
取材後記
太田さんを中央に、ご夫妻との3ショット。取材時は、もう一つ買い足したいというリクライニングチェアのテイストをどうしようか、楽しそうに今後の暮らしのイメージを膨らませていました。取材へのご協力をありがとうございました!
(記:ライター大川)