住まいの実例100Life
木造一戸建て
走って、跳んで、登っちゃおう! 「五感を使って楽しく学べる家」
建築家 徳田英和さんと建てる、体を動かしながら学べる、アスレチックのような住まい
- 建物名:
- 新築一戸建て(建築家と建てる家)
- 場 所:
- 東京都日野市
- 住い手:
- S邸(ご夫婦+息子さん)
Life
今回ご紹介するのは、家を建替えてから1年が経った3人家族のS様の暮らし。
この日はS様の親戚の子どもたちも遊びに来ていました。
ストーリー
「暖かい家にしたい」というお母様の希望と、「せっかくなら子どもたちの学びの場にもしたい」という、家庭教師をしている息子さんの想いが合わさってはじまった家づくり。
様々な情報を集める中でたどり着いたのが"OMソーラーのある住まい"だったといいます。
「屋根に降り注ぐ太陽の熱を最大限に活かす仕組みに惚れました!実際に肌で感じることができる暖かさや『その熱はどこからきているの?』という興味。自然素材の空間で体を動かしながら、学校の勉強では学べないようなことを子どもたちに体感してもらいたいと思いました」
と、ワクワクするような笑顔でお話しくださった息子さん。
その希望を叶えるべく、こちらの家の設計を担当したのが、建築家の徳田英和さん(徳田英和設計事務所)でした。
動きが生まれる空間
回遊性のある間取り、登れる収納箱、壁一面の黒板に天井まで続くボルダリング、そしてその先には大きなネットを張ったアスレチックのような空間。
部屋全体が動きを生む仕掛けで満ちている2階スペース。
「体を動かせる、楽しくなる、段差がある……など、僕たちの抽象的な家づくりのイメージを見事に徳田さんがまとめてくれました。きちんとしたプロの設計だからこそ、来てくれる人にも自信をもってこの家の良さを伝えられます」。
学生時代から家庭教師を続けてきたという息子さん。その中で障害があったり不登校だったり、様々な問題を抱えた子どもたちをたくさん見てきたといいます。
「問題を抱えた子どもでも、ここに来ると自然と表情がほぐれていきます。登ったり跳ねたりゆらゆらしたりしてこの家を探検しているうちに心も体もほぐれ、勉強にも集中しやすくなるようです」。
元気よく屋上にのぼったり、ときには静かに座って過ごしたり。
その時の気分によって色々な居場所のある住まい。
体感しながら学べる家
S様の家の中には学べる体感ポイントがたくさんあります。普段は和紙などで覆ってしまうOMソーラーのダクトに透明の扉をつけ、暖かさや空気の流れを直に感じられる工夫や、階段には小さな図書スペースが設けられていました。
また、2階リビングからは庭木にやってくる野鳥や窓辺に置いた花に集まる昆虫の観察ができます。「虫が苦手な子でも窓の外なら平気なことが多く、じっくり観察できます」と息子さん。
アイディアあふれる 暮らしの工夫
家づくりで余った端材を使って自身でDIYした椅子や、OMソーラーの熱を利用して発酵させたお手製のヨーグルトなど、家をフルに活用しながら色々な暮らしの工夫をされていました。
まるで理科の実験をしているような、そんな楽しさのある住まい。
建物・空間紹介
取材後記
きちんとした「住まい」としての性能と、実際に体感しながら学べる「学校」のような機能と両方あるS様の家。家の中をぐるっと案内して頂くだけでも、登ったり下ったり面白い工夫があったりと、なんだか探検しているようでとてもワクワクしました! 家の中でできることや学べること、新しい発見がまだまだたくさんあるんだなぁと改めて感じた一日でした。今後のS様の暮らしづくりも楽しみです!(記:広報 吉川)
★S様の住まいの個別見学や授業相談のお問合せも随時受付中(お問合せ先:mail@aibaeco.co.jp)