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つくる人
職人歴40年!和紙を張る技術を持つベテランクロス屋さんの仕事
ゲンバ女子がゆく!こんにちは、職人さん!|第11弾
- 話し手:
- 加藤クロス
加藤 勝敏さん
People
あいば女性監督(ひぐち・あそう・こいで)がお送りする職人さんインタビュー企画!大工さんをはじめ多くの職⼈さんが携わっている相⽻建設の家づくり。様々な職人さんたちのお人柄をご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、クロス屋さんの加藤勝敏さんです!
会社の歴史を教えてください!
ひぐち)仕事を始めて何年になりますか?
加藤)40 年以上だね。初めは自動車会社のサラリーマンだった。
ひぐち)そうなんですか!?どのような経緯でクロス屋さんになったんですか?
加藤)サラリーマンをやめて、ハウスメーカーの現場監督になった時に、経師屋って今で言うクロス屋の仕事を見て、この商売いいなと思って練馬区にある会社に教えてもらいに行ってね。そこでデパートとかホテルの監督もやりながらクロスの仕事を手伝って覚えたの。
ひぐち)え~!珍しい経歴ですね!
加藤)それで紹介からちょこちょこと仕事をもらうようになって。
ひぐち)その頃から1 人でお仕事されてたんですか?
加藤)そう。1 人で。
相羽建設の仕事について
ひぐち)相羽建設との仕事は何年くらいになりますか?
加藤)10年は経つんじゃない?
ひぐち)月桃紙とか和紙を張っていただくことが多いですが、施工できる職人さんも限られるそうですね。
加藤)昔は表具屋さんがそういう仕事してたから。応接間って部屋があって、そこに布クロスを張るくらいであとは大体左官の塗り壁。和紙を頼まれたのは相羽建設だけだったな。
ひぐち)昔ながらの土壁で左官の壁が多かったんですね。初めて和紙を張ったのはどんな現場か覚えていらっしゃいますか?
加藤)初めは久米川ソーラータウンの現場に張ってあるから見に行ってきてって言われて。こうやってやるんだって見て覚えたね。
ひぐち)張るうえで大変なことや工夫しているのはどんなところですか?
加藤)慣れないと難しいよね。天井張って壁も合わせるから、普段のクロスの工事ではやらない施工方法だからね。あとOMソーラーのダクトの周りね。最初はこれは張れないよって言ったんだよ。
ひぐち)今はたくさん張ってもらっていますが(笑)目地を揃えるとか、重ねる部分をどうするかっていうのは物件によって変わると思いますが、その都度決めているんですよね。
加藤)技術がいるよね。職人さんによっては断られることもあるよ。
仕事へのこだわり
ひぐち)技術が必要な仕事もしていただいている中で、加藤さんの中で譲れないこだわりとかはありますか?
加藤)工期は守らないといけないってことかな。
ひぐち)少ない期間で工事に入っていただくことも多いですが、それを管理するのがこのノートですか?
加藤)このノートはね、お財布よりも大事(笑)
ひぐち)いつも現場に持ってこられますよね。
加藤)これがないと請求書も書けない。
ひぐち)現場が重なったときに職人さんの手配などもありますもんね。
加藤)物件は絶対重なるの。今は4件やってて、工期を見込んで職人の手配をしているよ。
これからの目標は?
ひぐち)ちなみに加藤さんは今おいくつですか?
加藤)大工の秋山さんと一緒だよ。
ひぐち)71歳?
加藤)そう。もうね、仕事しなくていい年だから(笑)
ひぐち)まだまだお願いします!加藤さんご自身は現場で作業するだけではなく、若い職人さんたちの段取りのような仕事が多いんですね。これから継がれる方はいらっしゃるんですか?
加藤)1人は私が育てた職人がいてもう継いでって言ってある。
ひぐち)そうなんですね!職人さんは後継者問題を抱えていらっしゃる方も多いですけど。技術を残していくという意味でどういった未来を思い描いていますか?年の取り方も含めて(笑)
加藤)そうはいっても職人は50代とかね。20代30代は見たことがないね。もう成り手がいないよね。趣味でいうとクレー射撃をやってるよ。若い頃はレーシングカートとかバイクも趣味で乗ってたけど。
ひぐち)初めて知りました!車が好きだっておっしゃってましたもんね!じゃあこれからは仕事もプライベートの趣味も充実させてという感じですか?
加藤)そう。もう仕事よりやりたいことをやるようにしてる。あとはボケないようにね!
Thank you for the interview