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色々な声をまとめ、形にしていく。自分の長所を最大限に生かせる設計士という仕事

建築家

色々な声をまとめ、形にしていく。自分の長所を最大限に生かせる設計士という仕事

設計事務所での経験を経て、「ツバキハウス」を設立。戸建住宅だけではなく店舗設計等も担当

話し手:
ツバキハウス
椿千賀子さん|建築家
建物名:
アレマンニャ
場 所:
東京都国分寺市西恋ヶ窪
設 計:
2016年3月 ツバキハウス改修設計

People

東京都町田市にある「ツバキハウス」の代表を務める椿さん。設計事務所勤務を経て独立。その後、新築・リフォームの現場で女性らしい清潔なイメージの空間を提案しつづけています。
この日は、椿さんが改修設計をした国分寺市のソーセージ屋さん「アレマンニャ」にて、お話を伺いました。

相羽建設との出会い

事務所設立以前は、「丸谷博男+エーアンドエー」へ勤めていた椿さん。その後独立し、一級建築士事務所「ツバキハウス」を設立。2001年の「ソーラータウン久米川」の計画時、相羽建設と出会いました。8人の建築家集団「あいらぼ」に所属をし、2017年清瀬市K様邸にて相羽建設との住宅づくりに取り組みました。

自身の長所は多くの声を聴き、良い所を引き出しながらまとめる力だと話す椿さん。施工現場でもお施主様や現場監督、職人と話す姿は、住宅づくりへの真摯な姿勢を語っています。

お施主様、工務店、そして仲間の思いを、自分なりの形に

設計士にもさまざまな形があると話す椿さん。椿さん自身、設計という場面以外でも他者の考えを聞き、まとめていくことが得意とのこと。そんな「自分の特性を最大限に生かせるのが"設計"という仕事」だといいます。それはお客様との関係だけではなく、現場監督や職人、そして多くの設計士仲間との仕事の中でも、通じるものがあります。

椿さんの設計した住宅では、植栽やガラス作品などが自然に溶け込んでいるのも印象的。

住宅業界が日々変化する中、固執された考えではなく柔軟な考えをもって、日々心地よい住まいとはなにかと考えをめぐらせています。

設計士の横のつながりを大切にした働き方を

個人事務所同士が集合し、協働で仕事をすることもあります。そんなときは、組織ではなく個人で仕事をするからこそできる自由な動きが、とても良い効果を生むと語っています。意見をまとめる大変さもありますが、その分新たな意見や気づきもあるといいます。

「自分自身が与えられるものや仲間から受け取れるもの、その中には様々な形を生み出すものが多く潜んでいます。仲間と協働で仕事をする際は、大きな成果や自身への刺激にもつながるんです」と、笑顔でお話いただきました。

そして地域との新たなつながりを

いろいろな「地域」がある中で、椿さんにとって想い入れのある場所が出身地でもある東京都町田市。以前は、椿さん自身が住んでみたいと思う町に実際に行き、仕事場を構えていましたが、現在は町田市に戻り、この地域を拠点に活動をしています。

最近では町田市のNPO団体の活動の一環である「空家みちしるべ」に参加し、今後の町田市のまちづくりや住まいへの関わり方について日々考えているそうです。

椿さんならではの柔軟な住まいのアイディアを、これからも楽しみにしています。

取材:工事部 樋口美早紀/志村飛鳥

話し手プロフィール

椿千賀子さん

建築家

椿千賀子さん

1962年 東京生まれ。
1991年 丸谷博男+エーアンドエーにて主にOMソーラー住宅の設計に従事し独立。
2005年 一級建築士事務所ツバキハウス「ツバキハウス」開設。

https://tsubakihouse.jp

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