木の家づくり100Taiken
まなぶ
心地良さを実感!LIXIL「住まいStudio」
家の大切なポイント、断熱性能を体感できるショールーム
- 体験名:
- LIXIL「住まいStudio」見学
- 話し手:
- 相羽建設(株)新築住宅事業部
新 次郎 - 場 所:
- 新宿LIXILショールーム「住まいStudio」
Taiken
「こんな家が欲しい」という中に、「あたたかい・すずしい家」ということは、皆さんに共通してあると思います。冬の窓ガラスの結露、廊下やトイレ、脱衣所が寒い・・・といった家の中の温度差、毎年のように気温が上がっている感じがする、夏の猛暑。
快適な住み心地には、家の断熱性能が大切なポイント。でも数値的な性能を言われても違いがよくわかりません。それよりも、実際に性能の違う家の中に入って比べてみることで、自分のカラダが違いを感じられるハズ。今回は以前から気になっていた、新宿にあるLIXILの体験型ショールーム「住まいStudio」に行って来ました!
10回の「検索」よりも、1回の「体験」でわかること
家を建てようと考えた時、色々なことを調べます。今は家にいながら、たくさんの情報を集められる時代になりました。ひとつのことに対して、ネット上にはポジティブなこともネガティブなことも書かれています。時に参考程度にはしながらも、自分たちにとって本当に大切な情報は、そこに行き実際に「体験してみる」ことが一番の近道です。
基準の違う三つの家を比べてみる!
「住まいStudio」では、冬と夏の季節ごとに様々な体験が出来ます。中でも最も衝撃を受けたのが、Studio冬での三つの家を使った断熱性能の比較体験でした。
真冬を再現した0℃の巨大な冷蔵庫の中に、「昔の家」「今の家」「これからの家」という三つの家の、リビング・廊下・トイレが再現されています。どの家のリビングも、同じエアコン、同じ温度設定で暖房しています。廊下とトイレは暖房されていません。
昔の家
「昔の家」は、昭和55年の断熱基準を再現。三十代の皆さんよりも少し上の世代の皆さんにとっては、実家のイメージに近いでしょうか。
これは足もとが“超”冷たい!!
スリッパを脱ぐと、床に自分の足あとがつきます。
サーモカメラの画像を見ると、足もとが真っ青、奥に見える窓も真っ青です!!
ちなみに、一番右で背中が写っている新藤の腰辺りが赤くなっていますが、
この日はホッカイロを貼っていたそう。このサーモカメラは正確です。
暖房がついていても、この寒さ・
では、暖房がついていないトイレは・・・
うわぁぁぁ、凍える寒さです・・・
大げさではなくこんな感じになります。ずっとはいられません。
今の家
次に「今の家」の中へ。平成28年基準という、国から推奨されている断熱基準の家です。
(この基準は、2020年に義務化されるハズでしたが残念ながら見送られました)
さっきとは全然違う!
寒い外から「あ~、家に帰って来たーー」とひと息つけます。
サーモの画像でも足もとも窓の色も違いますし、
部屋全体の温度差も、改善されているのがわかります。
それでも、足もとはちょっと冷たいかな。
トイレの中も、昔の家よりはイイけどまだ寒いです。
これからの家
そして「これからの家」へ!「HEAT20」(ヒートニジュウ)という民間の有識者委員会で定められた、今の家よりも高い断熱基準の家です。
「エッ!?」 参加した全員が驚きました。
さっきの家と、まったく違います!!!
サーモ画像でも明らかです。足もと、窓、全体の色も青くない、部屋全体の温度差もない。
私たちの予想をはるかに上回る違いでした。
三つ並べると一目瞭然!見た目でもわかると納得できますね。
暖房していない廊下やトレイでも安心できます。 この感じは、なかなか写真では伝えきれません笑。
快適さや健康はもちろん、光熱費の違いにも
今度は、家の外側から見てみます。
気合を入れて、0℃の冷蔵庫の中に入っていきます・・・(寒いっ)
窓の色にご注目ください。
「昔の家」は窓が真っ赤!!
「今の家」は青に近い感じ。
「これからの家」は真っ青!!
エアコンをどれだけつけても、断熱性能が低いスカスカの家ではどんどん家の外に熱が出ていってしまいます。
壁や床下の断熱材はもちろん、窓の種類も大きく関係していることが、一目瞭然です。
あたたかくない上に、さらに暖房費はかかっていく。
温度差のある家では、カラダに負担もかかっていく。
断熱性能の違いが、快適さや健康、ランニングコストの違いにも大きく影響することが、本当に実感できました。
快適な住み心地。あたたかいかさむいかは、UA値といった断熱性能を示す数値だけではわかりません。
自分のカラダで確かめてみることで、はじめてその違いや必要性が実感をもってわかります。
他の何よりもわかりやすい。皆さんがナットクして選べるよう、こうした体験ができる機会をこれからも続けていきたいとあらためて感じられた一日でした。
写真一部:LIXIL住まいStudioより
話し手プロフィール
新築住宅事業部 家づくりガイド
新 次郎
住まい手歴10年!自分の経験をこれから家づくりを楽しまれる人の役に立ててもらえるよう、「あいばの家づくり学校」などのイベントを毎月開催しています。