木の家づくり100Taiken
つくる
工務店の働く場所をつくる①
相羽建設 創業50周年事業「本社事務所のリノベーション」途中の様子から
- 体験名:
- オフィスリノベーション
- 話し手:
- 相羽建設(株)新築住宅事業部|広報統括
伊藤夕歩 - 場 所:
- 東京都東村山市本町2-22-11
- 設 計:
- 小泉誠+Koizumi Studio・相羽建設株式会社
- 施 工:
- 相羽建設株式会社
Taiken
私たち相羽建設のスタッフが日々業務に取り組む本社事務所。創業50周年事業として、2021年に大きく改修を行うことになりました。
本社事務所の改修がはじまりました!
相羽建設の事務所は、西武新宿線「東村山駅」から歩いて10分ほどの場所にあります。15年ほど前、別の事業者が事務所で使っていた建物を中古で購入して一部工事を行って使用してきました。
実はリノベーションの話自体は2019年ごろから社内で議論していたのですが、2020年から本格的に計画をスタートしてきました。
7月の完成に向けて
私たち工務店では、木造住宅や施設建築などのための図面資料や建材サンプル、その他たくさんの備品が事務所に蓄積・保管されています。工事が終わりお引き渡した後もメンテナンスで対応させていただくために図面や建物の履歴情報なども保管しており、そのための資料は相当なものになります。
新しい事務所では席の作り方から大きな転換を図るため、大量の紙資料の電子化や不要なものの整理なども必要になりました。プロジェクトチームが社内のスタッフへ呼びかけて整理・整備・お片付けを進めていくなど、工事がはじまる前の工程も大切になります。
いよいよ3月から解体工事がスタート。
事務所を使いながらのリノベーションとなるため、まずは3階と1階部分の解体・リノベーションを行ない、その後2階のオフィスの工事へと進めていきます。フロアごとに工事期間を分けて工事をするため、一部のスタッフは拠点である「つむじ」などの場所で勤務をするなど、働き方や働く場所を工夫しつつ取り組んでいます。
完成は夏ごろ。工事完了後には、お客様やつながりをいただいている皆様をお迎えしてお披露目会もできたらと考えています!
自分たちの働く場所のリノベーションすること
戸建住宅やマンション、施設のリノベーションは普段から取り組んでいますが、今回は、私たち自身の働く場所を大きく生まれ変わらせるリノベーションです。
2020年からのコロナ禍で、多くの企業や事業者がオンライン会議やリモートワークなどオンラインを活用したり、働き方改革に取り組んでいる中で、働く環境づくりも大きな転換点を迎えています。
私たち相羽建設も、自分たちの「働く場所のリノベーション」とともに「働き方の見直し」を実践し、その体験を通してこれからの働く環境づくりの提案へ活かしていけたらと思います。
2階のオフィススペースの設計は相羽建設の松本翔平が計画中。受付部分を斜めに振るという小泉さんのアイディアから、模型もつくりながら検証を進めています!
取材後記
2019年の「働き方改革プロジェクト」で相羽建設のスタッフの働き方を見直そう!と、オンライン会議をやってみたり(その当時はコロナ禍などはなく、木造施設の建築現場に常駐していた監督と本社スタッフをつないで会議をするというものでした)、社内コミュニケーションを改善しようと現場の標準図づくりを考えたり。その中にオフィスの改修プロジェクトもあり、社内でアンケートをしたことを思い出します。
日々仕事はできているオフィス、それをあえて大きくリノベーションする必要があるのか?という意見を貰ったり、なかなかみんなの気持ちが揃わないなあと思ったのですが、2020年春に新型コロナウイルスの影響で働き方をあらためて考えることになったり、家具デザイナーの小泉誠さんに事務所の様子を映像で撮影して送って見ていただいたら「これはひどいですね」(雑然としたモノの置き方、社屋を訪ねるお客様やスタッフにとっても良い環境でない、、)という一言も。そこから本格的に改修プロジェクトが本格的に動き出したのでした。
話し手プロフィール
相羽建設・新築住宅事業部|広報統括
伊藤夕歩
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