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左官仕上げの体験|樋口木材PROJECT

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左官仕上げの体験|樋口木材PROJECT

「にしたまの家」家づくりコラムVol.8

体験名:
左官仕上げの体験
話し手:
設計・現場監督/社員大工
樋口 美早紀/小林 優太
場 所:
東京都あきる野市

Taiken

こんにちは!樋口・小林です。今回は左官仕上げのお話です。

左官仕上げの体験

にしたまの家はリビングの壁と天井、寝室の壁を漆喰で仕上げています。
左官材にはいくつか種類がありますが、光が差し込んだ時に少し濡れたような風合いを感じたいと思い、漆喰を選定しました。

左官工事中に現場へ足を運ぶと、職人さんが下地作業をしていました。
家づくりの仕事ではどんな作業も『下地』がとても大切です。特に漆喰仕上げでは、最下層となる下地材の上に、一層目の漆喰を塗ります。この手順が最後の漆喰の仕上がりに大きく影響します。
ほんの少し塗りムラがあると、その上からどんなに丁寧に塗っても、そのムラは消せないため緊張感のある繊細な仕事です。

そして、今回左官屋さんの計らいで一部壁の仕上げ作業を体験させていただきました。
気軽な気持ちで現場へ行くと、なんと壁一面の一層目の塗り作業から体験させていただくことに!

まず、練った左官材をコテに乗せるのが難しい!緊張しすぎて手が筋肉痛を起こしそうです。
いざ壁に左官材を伸ばしていきますが…これも難しい!

コテを扱うことと、全体を見ながら手元に集中することの両立がなかなかうまくいきません。
丁寧にやりすぎると左官材が乾いていってしまうため、時間との勝負!
二層目の仕上げは、圧力を均一にかけ、コテをまっすぐ横に引いて仕上げます。息を止めて集中!とても緊張する作業でした。

あいばの家づくりを支えてくれている職人さんの技術力は本当に素晴らしいものです。
スピードと丁寧さ、そして技術力。さりげなくやっているように見えて、左官屋さんの仕事は本当に鍛錬が必要なものだと痛感しました。
仕上がった漆喰はとても綺麗で、吸い込まれるよう。
自分で体験したからこそ、より愛着が湧き、この家での暮らしがまた楽しみになりました。

次回は外構のお話です。

大きな本棚が特徴のLDK。壁や天井は左官仕上げ
大きな本棚が特徴のLDK。壁や天井は左官仕上げ
木と左官の組み合わせが空間を引き立てる
木と左官の組み合わせが空間を引き立てる

樋口木材PROJECTとは?

相羽建設の新しい取り組み「樋口木材PROJECT」では、相羽建設の事業の根幹である地域の「木」、つくり手の「手仕事」、共感する「人」が集い、暮らしの原体験・原風景をつくっていきます。樋口木材は、AIBAスタッフ樋口の実家であり、多摩産材を扱う東京都日の出町の材木屋です。現在廃業している樋口木材の場と材を活用し、ものづくりの工房と暮らしの体験の場づくりをすることで、日の出町の地域や多摩産材の魅力を発信し、仕事と事業を創造します。

特設サイトも、ぜひご覧ください!

Movie

【多摩産材】多摩の木で風景をつくる「樋口木材プロジェクト」|木と手仕事の拠点づくり

相羽建設の設計・現場監督スタッフである樋口美早紀が中心となり、自身の実家の家業である材木屋の製材所やたくさんの多摩産の材木を用いながら、家づくりの素材としての活用や、木と手仕事のものづくり拠点や、価値観が近い人との暮らしの場づくりを計画していきます。

話し手プロフィール

樋口 美早紀

新築住宅事業部|現場監督・設計

樋口 美早紀

好きな食べもの:紅ショウガ。どんぶり、焼きそば…いろんな食べ物にたっぷりのせています。
フリーコーナー:昔からオープンカーに乗るのが夢で、暇さえあれば日本製の車を調べています。最近はクラッシクカーにも興味があり、トヨタのパブリカ、日産のサニートラックが好きでよく見ています。車の知識は全然ないので見て楽しむだけですが…いつか運転出来たらいいなあと思います!

https://aibaeco.co.jp/hito-staff/hito-staff-314/

小林 優太

AIBA社員大工|棟梁

小林 優太

好きな食べもの:甘いもの
フリーコーナー:趣味はサイクリング・工作(家の家具をつくったり)。たまにランニングもします。

https://aibaeco.co.jp/hito-staff/hito-staff-1414/

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