スタッフのつれづれ中村桃子

郊外暮らし歴1年・工務店広報の休日コラムvol.2

こんにちは!広報の中村です。
世田谷区から練馬区へ引っ越し、正式に郊外暮らしをスタートさせたのが一昨年9月。
朝はちょっとのんびり、人の雰囲気もちょっとのんびりに感じるこの生活にもすっかり慣れ、
東京の西側で休日を過ごすことも板に着いてきました…!

相羽建設からも程近い武蔵野美術大学の出身のため、ものづくりやデザインに携わる仕事をしている友人が多いのですが、その中で彫金・ジュエリー製作をしている友人のつながりで、立川で蜜蝋ヒキメのジュエリー製作を行う、ともやすアンドカンパニーさんの工房にお邪魔してきました。

蜜蝋の引き目を生かして彫刻のような作品をつくっていく友人

寒さが一段階増す11月末の立川で、昭和記念公園を越えたアメリカンハウスバンブーヴィレッジの一角に佇む工房。木造平屋の和洋折衷の趣ある建物の中は、蜜蝋のこっくりとした香りが漂いなんだか懐かしい気持ちに。

「蜜蝋は温度によって柔らかさが変わるので、冬の寒い時期の方が扱いやすいんですよ」と教えてくださる講師の田中さん。専用の機械で温めた蜜蝋を松脂と合わせて手でこねて柔らかくし、“にゅっ”と伸ばした繊維状の引き目を使って造形していきます。

素材の説明を受けていざ製作へ

伸ばした引き目部分の、太さや繊維の出方が良い部分をハサミでカットして、自分のリングサイズの棒に巻いていきます。この時蜜蝋は硬化が進むので、スピード感と巻きの自然さ(センス?)が求められます。

「作品制作は、蜜蝋の型になる部分をいくつもつくって、気に入ったものを実際に鋳造します」とオーナーの友安さん。お父様の代からつづく工房を継ぎ、イベントや百貨店で販売していく中で、今はつくり手の減った「蜜蝋蝋型鋳造」の技術を伝承しています。

ライトで細かな引き目の具合をチェック
いくつか試した中から具合の良いものをリング状に巻いていく。温め直して再利用も可能
意外と難しいのが端の処理
棒状にするか、板状にするか、繊細な引き目を引くのは伸ばす時にテクニックが必要!いくつかつくった中からベスト1を決めていく

もとは仏教装飾として日本に伝わった技術。言われてみると確かに、仏像の羽衣の雰囲気を感じます。ジュエリー製作の技術としても伝統的な技法として知られている「蜜蝋蝋型鋳造」。蜜蝋以外の素材をつかって引き目をつくる方法もある中で、線の美しさや繊細さが出るのが蜜蝋なのだと言います。

私たちがつくった蜜蝋の型を、後日職人さんがシルバーのリングに仕上げてくださいました。
届いたのは約1ヶ月後。連れて行ってくれた友人から、2人出よく行くおでん屋さんの帰りに受け取り、つけてみると12月末の街の明かりを一本一本の線が反射してきらきら。つくった時の工房の雰囲気や匂い、蜜蝋を引く感覚が残っているからこそ、より一層愛着を感じます。

2重のデザインは安定感があってお気に入り。毎日のようにつけています

私自身、普段はものづくりというよりは、家づくりやものづくりを伝える仕事が主なので、自分で手を動かして自然素材の風合いを感じながら、かたちづくっていく作業はとっても久しぶりの感覚でした。
今回の蜜蝋や、普段家づくりで使われている木などの自然素材は、扱いやすく汎用性がある素材ながら、それを扱うことはある意味一発勝負で指先や手の感覚が問われる職人技。自分で体験したからこそ、作家さんや職人さん、大工さんへのリスペクトを改めて感じた休日でした。

●蜜ろう彫金教室 
~Mitsuro Hikime Wax Sculpting School~
produced by ともやすアンドカンパニー
詳細はこちら: https://www.tomo326choukin.tokyo/

話し手プロフィール

中村 桃子(なかむら ももこ)

部署:広報|新築住宅事業部
武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科 小泉誠ゼミ出身
好きな食べもの:韓国料理にはまってます
フリーコーナー:あいばのinstagramと、たまにYouTubeの中の人をやってます。といいつつ個人的には“紙派”です。