故・建築家の永田昌民さんが設計、相羽建設で施工をした築15年の木の家で、6月27日(土)、オンライン見楽会を開催します!
家や庭の様子を「YoutubeLIVE」でオンラインでお伝えする見楽会として、ご視聴の際はご自宅やお好きな場所からご参加いただけます。木の家の住み心地や、住んでいるご家族の日々の暮らしや家族と家の成長や変化のこと、家の細部に至る工夫をぜひこの機会にご覧ください。事前予約をいただいた方へ限定公開のご招待をさせていただきます。
※当日は10時から15分間ほどInstagramの「インスタライブ」機能を利用して、相羽建設公式Instagramアカウントからのライブ中継も短時間の放映を予定していますが、より詳しく空間を知りたいという方はぜひ「YoutubeLive」のオンライン見楽会へご参加ください。
・ご視聴いただく際にお顔を出しての閲覧ではないため、ご自宅から気軽にご参加いただけます。
・事前予約をいただいた方に、後日配信用のURLをお知らせいたします。
・参加後のアンケートにもぜひご協力をお願いいたします。
・インターネット回線を利用してのオンラインイベントのため、ご視聴の際にネット接続をしたパソコンやスマートフォン、タブレットが必要となります。通信料は参加者様のご負担となります。
今回オンライン見楽会をするのは、竣工から15年目を迎えた当社社長の相羽邸。設計はN設計室の永田昌民さん。
住みはじめてから15年が経ち、自然素材の床は色艶を増し、大きく育った庭の木々からこぼれる日差しが家中に溢れる気持ちがいい住まいです。
『動きのある家にしたい』という要望を受けて永田さんが描いてくださったプランがスキップフロアの家。玄関から階段を下りて1mほど地面に潜るようにリビングがあります。そうすることで建物の高さが低く抑えられてこじんまりとした見た目の良さと、北側に建つ家の日射を少しでも遮らずに済むという利点もありました。また、リビングの窓の高さはちょうど庭とおなじくらい。見上げる庭の木々はより一層大きく見え、地表を覆う小さな草花が寄り添ってくれているような穏やかな時間が流れる空間になっています。
今回の見楽会では、リフォームを行ったこども部屋もご覧いただきます。
建築当時は生まれたばかりだった子ども達も大きくなり、築15年のタイミングで子ども部屋を緩やかに仕切るリフォームを行いました。プランは家具デザイナーの小泉誠さんに依頼し、完全な個室ではなく緩やかに間仕切られているので、お互いに存在を感じながら良い距離感で過ごすことができます。
実際に住んでいる家でも、リフォームで必要となる仕切りの部分を加工場でつくっておくことで、住居での工事は1日で取り付けが完了。ご家族が居住している住まいでのリフォームでも短期間の施工を実現することで、生活に支障が出ることなく改修をすることができました。
2020年6月に、新建新聞社より永田昌民さんの建築の軌跡を紹介する本「居心地のよさを追い求めて」が発刊されました。
永田さん自身は自分のことをあまり多く語らない方でしたが、今回の書籍の中で、住宅建築家の皆さんや、お施主さん、施工者や関係者など多くの人が、それぞれの立場であり、各々の価値観を通して語られることで、永田さんが残したかったもの、伝えたかったことを今あらためて知ったり、感じられる、素敵な一冊となっています。
たくさんの建築の本や、建築家の本はありますが、この永田さんの本に綴られた内容は、一人の建築家の本質的であり根源的なものづくりへのひたむきな姿勢を伝えてくれます。
建築や暮らしに関わる人はもちろんのこと、これから家を建てようと思う方、学生さんや住宅関係以外の方が読まれた時にも、十分に自身の生活や仕事、考え方に感じることがあるのではないでしょうか。
今のコロナ禍も含めた時期だからこそ、あらためて当たり前のこと、信じるものに邁進することが大事だと感じさせて貰えた気がします。
今回の書籍の中で弊社も施工会社として、会長の相羽正と代表取締役の相羽健太郎にインタビューをいただき掲載いただきました。非常に光栄で、かけがえのない出来事となりました。ありがとうございました。
建築家の永田昌民さんのこと
1941年 大阪府生まれ。1968年 東京藝術大学大学院修士課程修了。1976年 M&N設計室を設立。1984年 N設計室に改称。2013年12月、72歳で逝去。
建築の玄人に絶大な評価を受けるN設計室の建築家、永田昌民さん。永田さんの自邸は2003年、相羽建設の施工で建築されました(その記事はコチラ)。緑のトンネルを通り抜けて玄関に向かう長いアプローチ。天井高を低くおさえた室内には、居心地のよい居場所があちこちにあります。
当日はわたしたちスタッフが担当します!