「耕す庭とはたらき憩う住まい」完成見楽会（終了）

世田谷の古くからの風景が残る地域になじむ佇まいに

ご夫婦と猫たちのためのお住まいです。仕事場も兼ねるような作りとなっており、一階を働く場所とし、二階が寝室やお風呂や洗面といったプライベートな場所としています。
風致地区で生じる建物周囲の空きと周辺の風景を取り入れるように窓を考え、それに合わせて仕事の合間に休息したり、気分転換ができる余白のような場所を設けています。
外は既存のキンカンやミカン、ウメを残しつつ、サンショウやチャノキなど調理で使ったりできる樹々を取り入れながら小林賢二さんと庭づくりを行いました。住みながら楽しむ余地として菜園や土をところどころ残しています。
バルコニーの下はご主人が近くの民家園で取り組む鍛治で作り上げたものを研ぐ場所として、古家についていた人研流しをいかした流し台や西川材のベンチを設え、屋外ですが古民家の土間のような場所をイメージしています。
シンプルな外観ですが高さを抑えて、自然の素材で仕上げることで、世田谷の古くからの風景が残る地域になじむ佇まいになったのではないかと思います。

■建築概要
敷地面積：177.61㎡（53.73 坪）　 延床面積：82.80㎡（25.0坪）
屋根：ガルバリウム鋼板瓦棒葺き　　外壁：そとん壁
内壁：薩摩中霧島壁,月桃紙,さわら板　 天井：月桃紙　 床：パイン
窓：アルミ樹脂複合サッシ
耐震性能：耐震等級３　 断熱性能：UA値＝0.46W/㎡・K
換気方式：第３種換気　　空調設備：壁掛けエアコン
造園：小林賢二アトリエ
営業：相羽照美　設計：松本翔平　大工：佐久間 實　監督：阪出拓実
　

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