PRAHA HOUSE
限られたスペースに、居心地を詰め込み、
どこにいても、光を感じ、風を感じられる住まい。
そんな、やさしい空気が流れる空間をめざした。
住まい手さんの生活スタイルを確認しながら、住まいへの夢を聞きながら、
一緒に、新しい住まいのポテンシャルを探っていく。
楽しい、けれど、大変な作業。
これが、一からつくり上げていくことの醍醐味でもある。
玄関を開けると、まず目に入るのは、まっすぐ伸びた廊下の先にあるガラス戸。
マンションでは暗くなりがちな玄関に光を取り込むため、窓に向かって素直に廊下を伸ばす。
そこから、プランニングがスタートした。
廊下をはさんで、大小に分かれたエリアに、
空間の特徴を捉えつつ、住まい手さんの「生活」を詰め込んでいく。
角部屋のこの住まいは、窓が多い。
リビングやキッチンだけでなく、室内干しにだって活用したい。
個室は落ち着いた空間になるよう、光が控えめな場所へ…。
おのずと、それぞれの居場所が決まっていった。
壁や戸は最小限に、適度な高さの家具をつくることで、それぞれのコーナーをつなげながら、分ける。
つなげるからこそ、光と風が回遊する。分けるからこそ、居場所ができる。
どちらも諦めたくないから、いいとこ取りだ。
自然素材にも、やさしい空間づくりを手伝ってもらう。
中まで本物の素材は、古くなっても、素材の良さがある。
長く付き合う住まいだからこそ、一緒に変化し、その時々の良さが感じられるものを。
箱の形が決まっていても、住まい手さんが違えば全然違う住まいになる。
リノベーションの一例として、体感して、楽しんでいただけるとうれしい。
設計:スタジオトレオ 一級建築士事務所
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