バスの「ぎんてつ」こと銀河鉄道株式会社はバスが大好きという山本さんが一念発起し、脱サラをして興した会社です。東村山市や小平市を中心に、住民の生活の足となり、地域に愛されるぎんてつ。今回そのぎんてつが、地域に開かれたカフェ「銀河茶房やまふじ」をオープンすることとなりました。場所は「青葉町商店街」。今はシャッターを閉じてしまったお店も多く、入り口にあった大きな商店街の門もいつしか撤去されてしまいました。そのかつての門のかたわらの、山本さんのご両親が営まれていた商店「フレッシュマートやまふじ」を改装した「銀河茶房やまふじ」。古き良きイメージを残しつつ、山本夫妻の夢がたくさん詰まったこの空間が、青葉商店街に新たな活気をもたらすことを願っています。
また今計画は、事業再構築補助金を利用した計画です。空間だけでなく、資金計画や事業コンセプトの考え方などもぜひ参考にしてください。
一番最初のご希望は
【お店ににいらした方が日常の喧騒から離れて宇宙の神秘的な空間でゆったりとくつろげる様に】
とのことでした。
アニメ『銀河鉄道999』から会社名を『銀河鉄道』と命名されたことを伺い、小さいころからバスをこよなく愛し、夢とロマンの人生を歩まれてきた山本社長と、その夢をサポートされている奥様の山本専務の人となりがメーテルと哲郎の様に反映された、楽しくあたたかな空間になればと考えました。
外観は色を塗り変え当初社長のデザインした看板をそのままに、ちょっぴり昭和のイメージを残しました。エントランスは、解体して出てきた柱や梁をそのままに銀河鉄道の荒涼とした世界から神秘の宇宙に旅立つイメージとし、奥は靴を脱いで上がれる無垢材の床の小上がりにし、空気を汚さないバイオエタノール暖炉を眺めながらゆったりくつろげるFIRE SPACEを設けました。
定期券売り場からFIRESPACEの頭上には象徴的な鉄道を設けてあります。線路の上は夜空の様に吹き抜けになっていて小さな豆電球が星の様に瞬き、幻想的に映ることと思います。汽車が宇宙に旅立っていく方向にはいづれ宇宙の資料や写真が展示される予定です。
レスキューするレトロなデザインの食器を傘にしたペンダントライトや、あいばこの中村薫さんにガーランドを作成して貰い観葉植物を吊り下げたりと空間に変化を施しております。
宇宙の神秘の空間をのぞきにいらっしゃいませんか?
設計・太田礼美
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