小林賢二の庭百景

造園家 小林賢二さんによる、
四季折々の植物をご紹介する
スペシャルブログです。

季節庭造り植物

ミョウガ

myoga1

西の壁際にはミョウガの小さな群落。植えた覚えはないが、そういう場所として守ってはいる。東の隅のナンテンの葉は防腐効果と彩りで料理に添えられる。ミツバやシソを植えたり、サンショウを育てておいたり。春の庭仕事のついでに、足下のユキノシタと柿の木の若葉を摘んで、晩に天ぷらをちょっと。来客あれば、ヤブカンゾウやノビルも春の酒のつまみにはオツである。剪定のついでに集まるゲッケイジュの葉は収穫量に需要が追いつかない。秋も深まると渋柿を収穫して窓辺に干す。その景色が見たいから。

私のアトリエの庭のはなし。

「つむじ」にも、こうした食べられる植物をたくさん持ち込んでいます。
ミョウガは私の庭から地下茎を分けて植えたもの。まだ収穫量は少なそうですが、葉の根元の地面から花芽を出していました。

myoga2

こうした食べられる草木は、環境さえ合えば手間をかけなくてもよく増えるものばかり。
私たちの目と舌を楽しませてくれるのはもちろん、身近にある小さな大地を、足下の植物を「食」との関わりで感じる事は、きっと大きな環境に思いを巡らせる大切な経験になると思います。

myoga3
▲秋の黄葉も楽しんでいます。

小林 賢二

小林 賢二
造園家

ランドスケープデザインや環境アート、彫刻、陶芸など、街や生活空間にさまざまな風景を生み出している。1964 長野県上田市生まれ。1986 明治大学工学部建築学科(神代研究室)卒業。1989 桑沢デザイン研究所スペースデザイン科卒業。 剣持デザイン研究所、苑環境計画 勤務。1993 小林賢二アトリエ設立。