小林賢二の庭百景

造園家 小林賢二さんによる、
四季折々の植物をご紹介する
スペシャルブログです。

季節植物

立葵

先日の都内散歩で気になったタチアオイ(立葵)
その後も気にして探すと色々な花があるんだなあと改めて知りました。歩くことの効用です。

太い茎を真っ直ぐに立てて、見上げるほどの高さに成長します。
下の方から咲き始めて順々に咲き上がって、花が終わる頃に梅雨明けのイメージ。
ピンクの花は私の通勤路の畑の脇で梅雨前から咲きはじめていたタチアオイ、立ち止まって眺めると頂部の方も残り少なくなっていました。

タチアオイ

気になったのは、今頃の季節に咲く草花(木ではなく)は、背高く伸びて花を咲かすのが多いなと思ったこと。
いやいや他の季節にもあるだろうと思い返しましたが、スイセンやチューリップや花茎を立てる様子浮かべど、今の季節のはぐんと高い傾向はありそうです。

そんな興味でアトリエ界隈を歩いて目にした草花たち。確かに色々、そうでした。

ヤブカンゾウ
ヤブミョウガ

半日陰を好むヤブカンゾウやヤブミョウガは、周りも春より鬱蒼と茂る中で昆虫たちに花を見つけてもらえるように伸びている、ということで間違いなさそう。
ギボウシなんかも同様でしょう。

オニユリ

ユリの仲間は少しでも光合成しやすいようにと、タネを遠くに飛ばせるように、とかもありそうです。

アガパンサス

アガパンサスは南アフリカ原産。
原生地の風景が想像できないのですが、、繊細で折れそうなギボウシやヤブミョウガと違って、雨風なんかでは倒れません〜という南アフリカならではの見てくれの強さを感じます。
南アフリカを知りませんが。
関係ない話ですが。

ヒマワリ

ヒマワリは北アメリカ原産。
太陽が好きとはいえ、一様にそんなに伸びないで低めに群生しても良さそうですが、
原生地では他の木々や生き物も含め平均的に背が高そうではあります。

セイバンモロコシ

これは私の通勤路でよく見かける外来種、20年ぐらい前に地中海沿岸からやってきたそうです。
自生のイネ科の植物に比べて背は高く、見かけは好きな草姿なのですが、うかうか楽しんではいけない繁殖力旺盛な外来種かもしれません。

カンナ(熱帯アメリカ原産)
百合水仙:アルストロメリア(南アメリカ原産)

タチアオイに引っかかったおかげで普段は気にしてなかった花の調査もできて、有意義な数時間を過ごせました。

タチアオイの花言葉の一つが「豊かな実り」
という着地です。。

☆☆☆

KOBAYASHI KENJI ATELIER
Website:https://kobayashi-atelier.com/
Instagram:https://www.instagram.com/kobayashi_atelier/

小林 賢二

小林 賢二
造園家

ランドスケープデザインや環境アート、彫刻、陶芸など、街や生活空間にさまざまな風景を生み出している。1964 長野県上田市生まれ。1986 明治大学工学部建築学科(神代研究室)卒業。1989 桑沢デザイン研究所スペースデザイン科卒業。 剣持デザイン研究所、苑環境計画 勤務。1993 小林賢二アトリエ設立。