造園家 小林賢二さんによる、
四季折々の植物をご紹介する
スペシャルブログです。
彫刻のある庭

「breath」と名づけた、コーセー王子研修センター(設計:日建設計、施工:戸田建設)中庭に提案した白い石の彫刻。
2008年の仕事です。
古い作品データを整理中で、この現場は映像カメラマンの知人に頼んでスチールを撮ってもらった当時を懐かしみながら見返していました。

クールなグレーの石敷きにシルバーカラーのオリーブなどが生え、透明なガラス面で覆われたスペース。
建築のグレーの色調より一際白い石で作った彫刻が、でしゃばることなく、中心でもなく、静かにささやかな庭の焦点となり、かろやかに空間を引き締めています。
庭の機能としてドライなスペースを多く求める場合、或いは土のない屋外のスペースという課題に対して、アートワークが明るさや清々しさをもたらし、水や緑とは異なる次元での癒しを提供できるのはないか、という模索もして応えを探すのも環境デザインを考える面白みのひとつです。






上から見るとコーセーのロゴマークになっている、というオマージュから作り出した形でした。
立ち上る円のモチーフは、建築の様相に現れる曲面形からもインスパイアされて、この施設のため、この空間のために作り出した造形です。
模型をアトリエに陳列していて、素な風景の中で見ているとあまり面白くない造形だったかなと感じることもあるのですが、久しぶりに実作品のいくつものカットを見て、環境に相応しいいい仕事ができていたと、、妙な満足をし直しておりました。





☆☆☆
KOBAYASHI KENJI ATELIER
Website:https://kobayashi-atelier.com/
Instagram:https://www.instagram.com/kobayashi_atelier/


