小林賢二の庭百景

造園家 小林賢二さんによる、
四季折々の植物をご紹介する
スペシャルブログです。

季節庭造り植物

トサミズキ

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3月の半ばに黄色い花を咲かせる、トサミズキとヒュウガミズキを「つむじ」に植えています。この近縁の二種を同じ現場に入れたのは初めてですが、今日立ち寄るとトサミズキが春らしい明るい黄花をさげ、ヒュウガミズキはまだ蕾を膨らましている最中でした。個体差もあると思いますが、開花の時期にズレがあるようですね。そんな事に気付けるのも、多種な植栽をした「つむじの庭」を訪れる楽しみです。

ミズキの名ですがミズキ科ではなく、早春に「先ず咲く」マンサク科。私は例年、自分の庭のヒュウガミズキの開花を見て、春到来!と気分を一新しています。数日後でしょうか。
二種の違いは大きさ。花も葉も樹高もトサミズキが一回り大きく、成長して1.5mぐらいのヒュウガミズキに比べてトサミズキは2.5〜3mぐらい。つむじのトサミズキは最初から2mを越えるものを選んで持ってきました。清々しい姿で咲いています。
花後にでてくる葉っぱもかわいく、秋の黄葉も美しく、嫌味が無く、病虫害もあまり見られず、手間もかからず一年を通して楽しめる、逸品の花木だと思います。

小林 賢二

小林 賢二
造園家

ランドスケープデザインや環境アート、彫刻、陶芸など、街や生活空間にさまざまな風景を生み出している。1964 長野県上田市生まれ。1986 明治大学工学部建築学科(神代研究室)卒業。1989 桑沢デザイン研究所スペースデザイン科卒業。 剣持デザイン研究所、苑環境計画 勤務。1993 小林賢二アトリエ設立。