良質で美しい、生活道具のような住まい
建築家・伊礼智さんの設計手法を基に、お客様のライフスタイルに合わせてご提案する住まい。シンプルで上質、内と外をゆるやかにつなぐ、目に見えないものもデザインする。そんなことを大事にしながら心地良い空間を実現します。
心地よく感じられる場をつくるためには、周囲の景色や庭の自然をどのように取り込むかという敷地の読み方が大切になってきます。広い庭と広いリビングルームが無くても、光を招き入れ、風の道をつくり、内と外がゆるやかにつながる場所をつくることで広がりのある空間をつくることができます。
シンプルであることは、何かをあきらめたり、小さくまとまることではありません。暮らしを制限してしまうような要素をなるべくそぎ落として、必要とするものを最大限に引き出すことで、住まいとしての自在性や柔軟性が高まると考えています。
住まいには、家族とのつながりを感じながらも、ときにはひとりになれる場所、自分だけの場所をつくることも大切です。そのために個室をつくるという考えもありますが、リビングにつながる小上がりの畳スペースをつくったり、階段下の空間をワークスペースにしたり、ちょっとした居場所をつくることで暮らしに広がりをもたせることができます。
多くの人が心地よいと思える家を、手が届く価格で。
これまで建築家の建てる住まいは、ある特定の個人のための「特殊解」な家でした。しかしながら、心地よさを突き詰めていくと、多くの人が居心地がよいと感じる「一般解」にたどり着きます。建築家の伊礼智さんは、そんな心地よいと感じるスタンダードな住まいをこれまでも目指されてきました。
i-works projectは、そんな伊礼智さんの家づくりをプランに集約したものです。設計と施工の両面から無駄を省くことで、頑張れば手が届く価格で永く愛着をもって暮らすことができる住まいの提供を目指しています。わたしたちはこれまで多くの建築家と協働し、たしかな施工で支持されてきましたが、伊礼智さんのそんな思いに共感し、i-works projectに取り組むこととしました。
建築家プロフィール
「大工の手」のデザインを手がける建築家の伊礼智は、1982年琉球大学理工学部建設工学科計画研究室卒業後、1985年東京藝術大学美術学部建築科大学院修了。丸谷博男+エーアンドーエーを経て、1996年伊礼智設計室開設。2005年より日本大学生産工学部建築工学科「居住デザインコース」非常勤講師。2012年「i-works project」建築家・工務店・メーカーの協業による豊かな住まいづくりを立ち上げる。2013年「i-works project」でグッドデザイン賞、2014年「守谷の家」でグッドデザイン賞を受賞。
i-works projectが「2013年度 グッドデザイン賞」を受賞しました。建築家物件を全国展開する「工業化と手づくり感のバランス」に高い評価をいただきました。
グッドデザイン賞審査委員による評価コメント
「建築を標準化する一方で施工は地域工務店を活用し、工業化と手づくりの感のバランスをとる仕組みを実現している。ユニット住宅でもなく注文住宅でもない建築のあり方を追求し地域貢献を展開している点を仕組みのデザインとして評価する」と新しい家づくりのかたちとして高い評価をいただきました。