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地域とつながる新事業『公園事業』の挑戦!

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地域とつながる新事業『公園事業』の挑戦!

毎月第3土曜日に開催している、萩山マルシェの拠点である『萩山公園』での新たな取り組みや今後の展望

体験名:
公園事業
話し手:
公園事業部・不動産事業部
遠藤誠 / 新愛子 / 畔柳真紀
場 所:
萩山公園

Taiken

こんにちは!広報の中村です。今回の特集では、あいばの新事業の一つ『公園事業』の取り組み、挑戦を取材しました。お話しを伺ったのは、今年からメンバーとして加わったあいばの住まい手でもある畔柳さん、主に出店者アテンドなどを担当する新愛子さん、そしてリーダーの遠藤さんです。

公園事業を始めたきっかけ

中村)事業を始めたきっかけを教えてください。

遠藤)最初の仕事は東村山市の水車を修理したことと、その水車小屋がある恩多町の野火止水車苑と萩山町にある萩山第二児童遊園の維持管理を任されたことです。愛子さんにも仲間に入ってもらって、落ち葉拾いをしたり、遊具やブロック塀の塗装、花壇に花を植えたりしたなぁ。塗装をする前にやすりを持って行って、2人でガリガリしていたよね(笑)

新)そうでしたね(笑)

中村)地道にコツコツ活動してきたからこそ、今では建築にまで携わることができ、先日のイベントでは200人ものお客様に来ていただけるようになったんですね!

恩多野火止水車苑の改修
恩多野火止水車苑の改修
水車づくりの職人さんにも来ていただきました
水車づくりの職人さんにも来ていただきました

萩山マルシェへの想い

中村)2023年3月から定期的に萩山マルシェを開催されていますが、思い描いていることは何ですか?

新)1年半経って、毎月同じような食べ物や野菜を販売するスタイルに、自分自身が飽きてきてしまっているのが正直なところ(笑)『これから』を思い描くとしたら、家族連れで楽しめるようなワークショップなどを企画したり、変化を大事にしていきたいです。

中)具体的にどんなことをしたいか、イメージはありますか?

新)家族連れで楽しめるようなワークショップなどを企画していきたいですね。例えば、近隣の方が主催となって昔の小学校でやっていたような懐かしい遊びを教えていただいたり。萩山公園が世代を超えたコミュニケーションの場になっていって欲しいなと思っています。

中)畔柳さんから見た萩山マルシェの印象はいかがですか?

畔)よその町から来るというより、近隣にお住まいの方にお越しいただくことが多い印象です。前回のマルシェでは、公園の隣に住んでいる女の子が1日店長をやってくれて(笑)地域に馴染んでいる方たちが、気取らずに来てくださっている感じがします。
定期的に開催するようになって毎回来てくださる顔見知りの方が増えてきて、出店されている方も萩山町や近くの方が多いので、お客さん同士でもお店の方同士でも、顔馴染みの温かい雰囲気が感じられていいなと思いますね。

木漏れ日が綺麗な春の萩山公園
木漏れ日が綺麗な春の萩山公園
地元の農家さんの野菜を販売しています
地元の農家さんの野菜を販売しています

公園事業の取り組みについて参考にした事例や話を聞いた方

中)公園事業の取り組みについて、参考にした事例やご相談した方はいますか?

遠)2つの公園の管理をすることになっても最初は公園について何も分からなかったので、NPO birthの佐藤留美さんにさまざまなことを教えてもらいました。NPO birthには一部業務の委託をお願いしていたので、実践している様子を目の前で見ることでたくさんの学びを得られて、相羽建設にとっては重要なメンターでしたね。
第二児童遊園の企画を立てたときには、チラシの作り方から参加者の募集の仕方、イベントを開催する上でのルールもたくさんあって、一から教えてもらいました。
あとは、勉強として池袋にあるイケ・サンパークも見に行きました。東村山市の公園指定管理を獲得するために、Park-PFIの勉強をしに。東村山市や萩山町の公園も、イケ・サンパークみたいになったらいいですね。そのときビールを飲んだのですが、やっぱり公園でビールを飲めるのは幸せだよね!

中)私も、休みの日に新宿御苑でお弁当を持って行って過ごしたりしますが格別ですね!

地域の方と交流する中で、大切にしていること

中)地域の方と交流する中で、大切にしていることを教えてください。

畔)なるべくこちらからお客さんにお声がけするようにしています。顔見知りの方が少しずつ増えてきたので、そういう方々には特に。気負わずに、たわいもない話ができたらいいなと思いますね。

中)私も「つむじ市」のお手伝いをすることがありますが、よくお越しくださる方が多いのでお声がけしたくなります!こちらが覚えていることも、お客さんに覚えていただけていることも嬉しいので、こういう気持ちを大事にしたいですね。
愛子さんが大切にしていることを伺えますか?

新)出店者さんが揃わなかったときもあって、足を運んでくださった方に残念な思いをさせてしまったことがあるので、ますますイベントが盛り上がっていけるように力を入れていきたいです。無理だと諦めてしまったり、気を抜かないように頑張ります!!

中)いつも出店してくださる方や、何度か出店してくださっている方も見かけますね。

新)いつも固定になってしまうと、それも良くないのかなと思って。断られるのが怖くて新しい出店者さんを開拓できていないので、「断られて当たり前」と思って新規のキッチンカーを見つけていきたいです!

中)挑戦心が素晴らしいですね!遠藤さんはいかがですか?

遠)お客さまに「どんなことがしたいか」や「マルシェを楽しんでもらえているか」など、いろいろ聞くようにしています。営業だから喋りたいことはたくさんあるんだけど、あまり出しゃばってもいけないと思って。

中)バランスを取っているんですね。

遠)きっと最初の頃は「何をやっているんだろう」と思われたと思うから。

新)急に野菜とベンチが出現しましたもんね(笑)

遠)そうそう(笑)やっぱり、たくさんの意見を聞きたいです。お客さまと話をしていると面白いし、地域のこととかリアルな声を聞きたいですね。

夜に開催したイベント『萩山night』で地域の皆さんが火を囲む様子
夜に開催したイベント『萩山night』で地域の皆さんが火を囲む様子
キッチンカーや出店により賑わいのあるイベントに
キッチンカーや出店により賑わいのあるイベントに

印象に残っている取り組み

中村)続いて、これまでの取り組みで特に印象に残っていることを教えてください。

畔柳)近所の子が丸1日会場にいてくれたことがとても印象に残っています。運営側も出店者さんもお客さんも、壁がない感じがいいなぁと思いました。もう1つは夜に焚き火イベントとして開催した萩山nightで「ゆっくり時間が流れている感じがして、贅沢な時間だった」という感想を聞けたことです。身近な公園で「贅沢」だと感じられるのは、この企画を通して何か特別な時間をつくれたんだなと感じました。

中)萩山nightは私も行きましたが、普段から萩山公園を使っている方や通りかかっている方が多いんだろうなという印象があって、その方々がいつも目にしている場所を贅沢だと思えるのは、大きな仕掛けがあったからこそだと思います。
愛子さんはいかがですか?

新)第1回目のマルシェと雨の日のマルシェが1回だけあって、その2日間が印象に残っています。そして、二度と雨の日はやらないと誓った日です(笑)

遠)その頃は、雨天中止にしていなかったんだよね。

新)そうでしたね。準備をしているときはそんなに降っていなかったけど、どんどん降ってきて。最終的にその日来てくださったお客さんは3人だけで、1人の方は2回も来てくれて(笑)ひたすら雨に耐え凌ぐ、スタッフ…。テントは濡れて、机もビショビショで、雨の日は二度とやらないとみんなで決めました(笑)

中)遠藤さんはいかがですか?

遠)公園でのトイレ掃除が印象に残っています。僕はトイレ掃除でブラシを使わないと勝手に決めているんです。もちろんゴム手袋はしますよ!公衆トイレもゴム手袋を付けて、ブラシを使わずに掃除をしていたら、ある女の子に「トイレ掃除ありがとう!」って言われました。すごく嬉しかったですね。その時に、公園ってこういうもの、こうあるべきものだなと感じました。

もう1つ、地域の伐採樹木を活用したベンチを設置したこともすごく良かったと思います。市民の主導でプロジェクトが動いて、そのとき公園管理事業として相羽建設が入っていたことで声を掛けてもらいました。地域の方と、家具デザイナーの小泉誠さんとの協働で、相羽建設らしいベンチを作れたと思います。ベンチが出来てみんなが喜んでくれて、JID賞まで取れた。すごく大きなことだったし、嬉しかったですね

中)ベンチは今も残っているし、次の活動にも繋がっていますよね。私もコンクール用のパネルを作成させていただいた時に、「公園事業部はこんなこともやっているんだ」と知って驚きました!地域の方の中から、コンクールの授賞式に1名来ていただきましたね。

遠)僕が公園の掃除をしていた時に、その方が「こういうベンチを作ろうと思うんだよ」ってみんなにチラシを配ってくれたことから始まりました。最初は既製品のベンチを検討していたけど「木で作れるんじゃない?」という話をしていたら、相羽建設で作ることに繋がって。ちょうどその時に倒木の伐採の相談があって、偶然に偶然が重なってベンチに使えることになりました。こういう活動で、地域の人が強くなっていくんだなと感じた機会でしたね。

市内の公園の伐採樹木を活用した公園ベンチ
市内の公園の伐採樹木を活用した公園ベンチ
地域の皆さんにも企画・製作に参加していただきました
地域の皆さんにも企画・製作に参加していただきました
水車苑に完成した公園ベンチ
水車苑に完成した公園ベンチ

公園事業の展望

中)最後に、公園事業の今後の展望を教えてください!

畔)何をするでもなく、「公園にいきたい」と思ってもらえる公園にしたいですね。目的がなくても、お家の延長で公園に来てもらえると嬉しいです。

中)畔柳さんらしいです(笑)まずは萩山公園からですね!

新)先ほどお話したように、コミュニケーションを取れる場所にしていきたいです。恩多稲荷公園は、ものづくりワークショップや月に1回イベントを開催しているので、既に十分コミュニケーションを取れていると思うし、しっかりとしたボランティアの基盤があって。全ての公園が恩多稲荷公園みたいになるのは難しいですが、モデルにしたい公園ですね。落ち葉を拾うにしても、小さい子どもからお年寄りまで3世代でやっているので羨ましいです!

中)そういう景色が残っているのは、東京都内でもきっとこの地域だからこそかなと思います。郊外らしさ、みたいなところでもありますね。

遠藤)個人的な野望ですが、今拠点となる建物を建設中の萩山公園の中で、音楽を聞きながらお酒を飲みたいなと(笑)中長期的に見ると僕にも孫ができているかもしれないから、孫を連れていきたいです(笑)17年間委託を受けているから、17年後は68歳。さすがにいてもおかしくないよね!おじいちゃんが働いている公園に、孫が遊びに来る日がくるかもなって。

全員)素敵ですね、いい未来予想図!

話し手プロフィール

遠藤 誠

公園事業部・不動産事業部

遠藤 誠

https://aibaeco.co.jp/hito-staff/hito-staff-297/

新 愛子

公園事業部・不動産事業部

新 愛子

https://aibaeco.co.jp/hito-staff/hito-staff-3656/

畔柳 真紀

公園事業部・不動産事業部

畔柳 真紀

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