小林賢二の庭百景

造園家 小林賢二さんによる、
四季折々の植物をご紹介する
スペシャルブログです。

お手入れ庭造り植物

フィリフェラオーレア

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フィリフェラオーレアが流行り始めたのは20年ぐらい前でしょうか。
刈り込んで仕立てることもできる建築的なマッスはおそらく建築家にも好まれて、建売住宅の狭い植込みから高層ビルのグランドデザインまで大流行だった記憶があります。
「フィリフェラオーレア」とすらすら言えるようになった時、植物を扱う職業的にプロに近づいたような気がした記憶も。。

コニファーの一種。
コニファーとは針葉樹の総称で、ヨーロッパで改良された品種が大量に出回りはじめたのはこれが流行る以前から。コニファーばかりの庭には関心しませんが、そのオブジェクト的な面白さの利用価値はあり、特に黄色いカラーリーフのこの仲間は庭のアクセント的に使う事がしばしば。


2016.05.08

↑錆御影石のベンチとカルミアの間に植えて間もない頃。
それから5年、成長の様子を見ながらどうアレンジしようかと考えてましたが、隣のカルミアが元気がないのでこの常緑の潤いを生かした方が得策と、そのまま伸ばしてベンチにかかる枝葉の剪定だけ行って今日に至ります。自然に樹形がまとまるのも良いところ。

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次は、伊礼智さん設計のi-worksと小泉誠さん設計の舎庫と、2つのアプローチが並ぶ緩衝帯の植込みに入れた一本。
こちらは高さが出ると鬱陶しかったので、伸びる枝の芯を止めて高さを抑えて、横に伸びるジャマな枝だけ時たま剪定している感じ。

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そして、府中街道側に入れたのはフィリフェラオーレア・モップという矮性の品種。
ここは道にはみ出ないように刈り込んで仕立てることにしました。

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東村山駅前の志村さんの像の足元にも植えられていました。
コニファーの中でも爽やかな印象が好まれるのか、流行は続いているようです。

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☆☆☆

KOBAYASHI KENJI ATELIER
Website:https://kobayashi-atelier.com/
Instagram:https://www.instagram.com/kobayashi_atelier/

小林 賢二

小林 賢二
造園家

ランドスケープデザインや環境アート、彫刻、陶芸など、街や生活空間にさまざまな風景を生み出している。1964 長野県上田市生まれ。1986 明治大学工学部建築学科(神代研究室)卒業。1989 桑沢デザイン研究所スペースデザイン科卒業。 剣持デザイン研究所、苑環境計画 勤務。1993 小林賢二アトリエ設立。