東京町家・9坪の家
小さく住む・町に暮らす
この家は、東京・練馬の風致地区のかかった22.6坪の土地に建つ。落ち着いた、緑の豊かな住宅地の一角。建蔽率が40%なので最大の建築面積が9坪、3間角を縦に重ねた、夫婦二人のための小さな住まいとなった。狭小住宅こそ、外に向かう意識がなければ、町に寄与できる存在たり得ない。またそうすることで、物理的に小さな家でも、広く暮らすことができる。小さな家は最大のエコ・・・無駄に大きく 住まないことはもっと語られていいと思う。
この家には、門扉や塀は設けていない。黒竹でできた「緑の半透膜」の裏に、リビングへとつながる約1坪の縁台を設けた。道行く人は塀や門扉などのバリアではなく、そよぐ風や季節を語りかけてくれる緑のスクリーンを通して「住まい手の意識」を感じられるだろう。物足りない、楽しくないと感じていた町に欠けていたことは、つながろうとする個々の意識、住まい手の生活感なのだ。こんな時代にこそ、「町に暮らす」意識を育み、手法を考えなければと感じている。






















